ダーク・シャドウ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Dark Shadows
監督:ティム・バートン
キャスト:ジョニー・デップ/ミシェル・ファイファー/ヘレナ・ボナム=カーター
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2012年5月
時間:114分




〈ティム・バートン×ジョニー・デップ特集〉の3夜目は,2012年に公開されたこの作品。2人でのタッグ作品としては『アリス・イン・ワンダーランド』以来2年ぶり7作目となる。原作は1960年代後半に“ゴシック・ソープ・オペラ”と呼ばれ,アメリカで人気を博したTVの昼ドラシリーズ。

1760年,ジョシュア・コリンズ(イヴァン・ケイ)とナオミ・コリンズ(スザンナ・カッペラーロ)は,幼い息子バーナバス(ジャスティン・トレイシー)と共にイギリスのリバプールを出航し,新たな生活を始めるためアメリカへと向かった。20年後,コリンズポートの町で,コリンウッド荘園の領主として裕福な暮らしを謳歌するプレイボーイの青年バーナバス・コリンズ(ジョニー・デップ)。しかし,魔女のアンジェリーク(エヴァ・グリーン)を失恋させるという大きな過ちを犯し,呪いで両親と恋人ジョゼット(ベラ・ヒースコート)を殺された上,バーナバス自身はヴァンパイアにされ,生き埋めにされてしまう。

それから200年後。棺から解放され自由の身となったバーナバスは,劇的な変化を遂げた1972年へと足を踏み入れる。しかし,かつて壮大で華々しかった彼の荘園は見る影もなく朽ち果て,すっかり落ちぶれてしまったコリンズ家の末裔たちは,互いに後ろ暗い秘密を抱えながら細々と生きていた。コリンズ家の女主人エリザベス・コリンズ・ストッダード(ミシェル・ファイファー)は一家が抱える問題に対処するため,住み込みの精神科医ジュリア・ホフマン博士(ヘレナ・ボナム=カーター)を呼び入れていた。他に,エリザベスの弟ロジャー(ジョニー・リー・ミラー),エリザベスの娘キャロリン(クロエ・グレース・モレッツ),そしてロジャーの息子デヴィッド(ガリヴァー・マグラス),世話人のウィリー・ルーミス(ジャッキー・アール・ヘイリー)や,やって来たばかりのデヴィッドの家庭教師ヴィクトリア・ウィンターズ(ベラ・ヒースコート)までも巻き込んで,バーナバスは,愛する一族の再興のために力を尽くそうと立ち上がるのだったが…。

ダーク・ファンタジー・コメディと分類すれば良いのか,飛ぶ鳥を落とす勢いのジョニデの存在感と,彼に負けない共演陣の怪演が楽しめる。中でも2役をこなしたベラ・ヒースコートの哀しさを秘めた表情は見る者を惹きつける。また,魔女アンジェリークを演じたエヴァ・グリーンは昨年公開のティム・バートン監督作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』ではミス・ペレグリンとして魅せてくれた。


映画クタ評:★★★★


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