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原題:Secret in Their Eyes
監督:ビリー・レイ
キャスト:キウェテル・イジョフォー/ジュリア・ロバーツ/ニコール・キッドマン
配給:STXエンターテインメント/キノフィルムズ
公開:2016年6月
時間:111分




『エリン・ブロコビッチ』(2000年・ユニバーサル)でアカデミー賞・主演女優賞を獲ったジュリア・ロバーツ,『めぐりあう時間たち』(2003年・パラマウント)で同じくアカデミー賞・主演女優賞を手にしたニコール・キッドマン。同じ年齢でもあるこの2人のオスカー女優の共演が話題となった作品を今夜は紹介。第82回アカデミー外国語映画賞を受賞した2009年のアルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』をハリウッド版としてリイマジネーションした作品であることまで考えると,トリプル・オスカー絡みの1本と言える。

2002年,カリフォルニア州ロサンゼルスの検察局に設置されたテロ対策合同捜査班にニューヨークから派遣されてきたFBI捜査官レイ・カステン(キウェテル・イジョフォー)。ある日,彼がテロ組織との関連を疑って調査していたモスクの近くのごみ置き場から身元不明の女性の死体が見つかる。一報を受け現場へ駆けつけたレイは,遺体を見て激しく動揺する。被害者は,親友でもある相棒の検察局捜査官ジェス(ジュリア・ロバーツ)の娘キャロライン(ゾーイ・グラハム)だったのだ。キャロラインはレイプされた後に殺害され,漂白剤をかけられていた。

怒りに燃えるレイは,着任したばかりのエリート検事補クレア(ニコール・キッドマン)と共に捜査に乗り出し,やがて有力な容疑者を割り出す。しかし,その男マージン(ジョー・コール)はテロ対策班の重要な情報屋だったことから,政治的な判断で釈放されてしまう。納得のいかないレイは失意のうちにFBIを去っていく。それから13年,事件のことを片時も忘れたことのないレイは,いまだ犯人逮捕に執念を燃やし,ついにマージンの尻尾を掴むのだったが…。

公開時48歳のジュリアとニコールが対照的なメイクと演技で魅せる。2人に気を取られて思わずストーリーを見失いそうになるほど。で,うっかりすると過去なのか現在なのか判らなくなるのは,キウェテル・イジョフォーの13年の変化が微妙なせい。練られたサスペンスと映像なのに,それだけが少し残念に感じた。


映画クタ評:★★★★


右矢印ジュリア・ロバーツ作品まとめ

右矢印キウェテル・イジョフォー作品まとめ