奮闘落語会六月席 終演後報告 | 桂慶治朗のブログ

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上方の落語家、桂慶治朗のブログです。色々更新しております。落語会のご案内やそのとき思ったことなど諸々も。
よろしければ、お付き合いください。

 

遅ればせながら

24日(月)、

『桂慶治朗十二ヶ月奮闘落語会~六月席~』

無事に終了いたしました。

 

今月もたくさんのご来場、

まことにありがとうございました。

 

今回で三回目、

引き続き前回の反省をふまえまして、

いろいろなところに手を入れました。

おかげさまでようやく少し慣れてきました。

しかし、まだまだやりながらの修正が必要ですね。

 

・落語草案クイズ

開演前ないし中入り中の時間つぶしに挑戦いただいてます

『落語草案クイズ』でしたが

「クイズの答えが気になって、落語が頭に入らない」

という声が届いておりました。(複数)

ですので今回はそれにお応えして、

前回は「終演前」だった正解発表のタイミングを

「開演前」にしてみました。

これはおおむね良い結果になったかと思います。

開演前のひと盛り上がりになりました。

 

ただ、

正解発表のタイミングが知れわたっておらず、

「そのときその場にいない」

「ゆっくり解こうと思っていたら、もう発表だった」

等の問題が発生しましたので、また工夫修正が必要ですね。

 

・ビニール袋シャカシャカ問題

「チラシがかさばる」

「電源をきる際に手がふさがっている」

という問題を解決するために、

チラシは専用のビニール袋に入れてお渡ししているのですが、

「そのビニールが公演中しゃかしゃか鳴る」

というお声もいただいておりました。

おそらくこの落語会だけだと思います。

開口一番で

「携帯の電源を切ってください」

ではなく

「ビニール袋に触れないでください」

とアナウンスを入れてもらってるのは。

あと、ビニール袋自体も鳴りにくいものに変えました。

(その分、以前より少し経費がかさみました涙)

おかげで昨日はしゃかしゃか鳴りませんでした。

 

お客様により楽しんでいただける工夫は

まだまだあるかとも思いますので、

これからも気づいたところは修正かけて、

色々やっていきたいと思います。(極力お金はかけずに)

 

さて、そんな準備をしながら迎えました

六月席、

 

まず来場者数が

 

最終結果82人となりました。

(実際チケットが売れた枚数です)

 

惜しくも前回の数を超えることができませんでしたが、

前回の水準をキープできただけで

正直、今回は御御御の字だと思っています。

本当に感謝感謝です。

ご来場の皆様、改めてありがとうございました。

 

そしてなんと今回はご贔屓さまより

ロビーの祝い花も贈っていただきました。



 

いっぺんに会場が華やかになりますね。

Mさん、まことにありがとうございます。

 

そして、いままで会のあとのブログでは、

会の内容を振り返ることがありませんでしたが

今回は少し。

 

まず、全体として、

お客様の雰囲気、印象としましては、

全体的に本当によく笑ってくださる方が

多かったです。また、

「落語はじめてでいらっしゃるかな?」

「普段あまり会には来られてないかな?」

という方も、そこそこの割合な印象。

 

そこへ加えて開口一番の健枝郎さんも、

まことに丁寧で明るい、めりはりのある高座を務めてくれたので、

トップからとてもいい空気ができあがりました。

 

そして私の三席

①『月並丁稚』

実は、大元はざこば師匠の演目です。

(ちょうば兄さんからお稽古をつけていただきました。)

丁稚定吉が十一屋さんに到着してからがとくに、

まだまだ研究、工夫が必要だなと思いますが、

ともかく、定吉が向上を思い出す瞬間こそが、

私がこの演目で一番気にかけているところなので

そこで少しでも笑いが起こってよかったです。

(もっと大きな笑いにしたいですが、難しいなぁ)

 

②『ちりとてちん』

まぁあのマクラはあの場だけのものということで。

持ちネタの中で比較的よくかけている方ですが、

いかんせん理屈より勢いでやってしまっている部分が多い演目。

それでも昨日はまだ色々と落ち着いて、

色んな部分を丁寧にできたかなと思っています。

もちろん、まだまだ理屈で詰められる、

工夫の余地だらけの演目だとも思いますので、

この日の高座はこの日のものとして、

また練り直していきたいと思います。

コミカル要素とリアル要素、

どちらを強くするのかが、今、この瞬間

頭にある一つのテーマです。

 

③『景清』

噺の中の色んなシーン、それぞれの要素を

しっかりとつかんでいただけたように思っています。

しかし、とにかくああいう演目ですので、

これからも必要なのはひたすら反復のお稽古ですね。

情が溢れるとついついその勢いに流れがちですが、

本当に目指すところは、

「型からはみ出ずに最大限の情を出す」です。

はみ出ないためには型の器を大きくしなければ。

そのために必要なのは、ひたすら反復のお稽古です。

もちろんただ反復するのでなく、

しっかり課題を意識した反復です。

 

 

まぁこういった内容が、

お客様が落語を鑑賞される上で

プラスになるのかマイナスになるのか

意味はあるのかないのかわかりませんが、

今回は試しに書いてみました。

今後もし評判が悪ければ、やめます笑笑

 

さて、

次回の七月席は

7月21日(日) あさ10時開演です。


平日はなかなか難しい人にもお越しいただきたいと、

日曜の朝席です。

次回も今回よりも”ええ落語会”を目指します。

(正直、六月席の三席に比べて七月の三席はどれも

かけている数が少ないので、一つの頑張りどころです汗)

 

たくさんのご来場、心よりお待ちしております。

 

慶治朗

 

追伸

今回の

「落語草案クイズ」の答えと次回のクイズについては、

また明日以降のブログで発表させていただきます。

 

ちなみに今回草案クイズにて

2問正解者、4名出ました。

正直、出るとは思っていなかったので、

びっくり5割・嬉しい4割・あちゃー1割です笑

 

でも、お越しまでの、開演までの、

一つの楽しみにしてもらえたらありがたい限りです。

これからもよろしくお願いいたします。




 

 慶治朗