大入り目指す十二ヶ月@繁昌亭 | 桂慶治朗のブログ

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上方の落語家、桂慶治朗のブログです。色々更新しております。落語会のご案内やそのとき思ったことなど諸々も。
よろしければ、お付き合いください。




[記事要約]

2024~2025の一年かけて

毎月一回、落語会していきます。

会場は繁昌亭。

大入り大成功を達成するために

毎回、会の前後に「来場者数を発表」

“ええ落語”ええ落語会”を

更新していきます。

また昨今の携帯電話問題への

一つの提案として

「客席内携帯電話使用不可公演」

で行います。

是非、この企画にご参加ください。

 

 

 ↓本文



東京の月一の会を発表しましたが、

もちろん主戦場である大阪でも、

今年は月一で自分の会を開催していきます。

「桂慶治朗十二ヶ月奮闘落語会」

会場は繁昌亭です。

 

“今年は”としてありますが、

来年以降にも継続していくことも

視野に入れています。

私、桂慶治朗がしっかりと、

落語という芸を追求していく、

演目一つ一つに向き合って、

その魅力を深く引き出していく、

そういう会にできればと思っています。

 

ただそのためにも、

落語会として“ちゃんと成功”

させなければなりません。

 

そのために一つ、新しい試みを

行っていきます。

また、昨今の客席での問題に対して、

実験的な試みも。

 



“大入り目指す十二ヶ月”

そのための

[来場者数の公表]

この落語会では毎回、

会の前(ひと月前から約1週間ごと)

そして会の後にも、

来場(予定)者数(=チケットの売れ行き)

その具体的な数字を、

SNSやチラシを通じて公表していきます。

理由は、まず大きくは

・集客への責任

・会の質への責任

の二つを、改めて自覚するためです。

 

実はこの

「桂慶治朗十二ヶ月奮闘落語会」は

2021年~2022年にも一度、

同じタイトルで開催したことがあります。

素晴らしい先輩・後輩に

助けていただいたこともあり、

内容的にはまことに良い会だった、

大成功だったと

いま振り返っても自負できます。


しかし、

収支としては

大失敗でした。

なかなか思うような集客ができませんでした。


具体的に数字を出しますと、

「奮闘落語会21~22@動楽亭」

来場者数

平均13人、最多27人、最少

 

コロナの大変な時期だった、

というのももちろんあるとは思いますが、

それ以上に、

お客様に知ってもらう

興味をもってもらう

そのための工夫や行動が

全く足りていませんでした。

 

収支がマイナスの会は

例え内容が良い会でも、

将来的には続けられない以上

会として失敗です。

 

また、

色んなご意見があるとは思いますが、

お客様の数は、

会を盛り上げる、良いものにするための

非常に大事な要因です。


少なくとも私は何かを鑑賞しに行ったとき、

客席にたくさん人がいると

ワクワクする方です。

とくに、賑やかに楽しみたいときなどは、

多ければ多いほど良いです。

これだけ多くの人と同じことを

いま、一緒に楽しんでいるんだ

という一体感が心地よいです。

 

良い会にするためには

演者の当日の頑張りだけでなく、

ちゃんとお客様を集める必要があります。

 

ちゃんと会として継続するためにも。

 

その責任を自覚するために、

数字を公表していきます。

その上で、

集客のためにできるかぎりのことを

していきます。

 

そして同時に、会の質の向上を。

 

会に来ていただくということは、

お客様の予定をいただくということです。

正直なお話しをしますと、

お客様の反応から

「落語会の予定は、

お客様の中で優先順位が

低いんだろうなぁ」

割と

「行けたら行く」

「予定が空いてたら行く」だろうなぁ

と感じることはちょいちょいあります。

無理もありません。

他に楽しいこと魅力的なこと

生活に必要なことは

たくさんあります。

 

そんな中で、

なんとか来ていただいたお客様に、

次も来ていただきたい、できれば

お連れ様も一緒に来ていただきたい

と思うなら、

お客様の想像、期待を

しっかり超えていかなければなりません。

終演後、会場を出られるお客様から

「期待以上の内容だった」

「想像以上に面白かった」

「次が楽しみだ」

そういうご感想がいただけるような

落語会を作っていかなければ。

 

そのために一番しなければならないのは、

回を重ねるごとに、

落語の質を上げる

落語会の質を上げる、

もっともっと

“ええ落語”、“ええ落語会”

を更新していくということかと。

 

それが達成されているか、

その一つの目安になるように

数字を上げていきます。

 

と、ここまでええことだけ書いておりますが、

もひとつぶっちゃけますと、


お客様に数字を前もって

知っていただくことで、

もし努力実らず集客が厳しかったときに、

ご来場いただいてから

「え?今日こんなに少ないの?」

とがっかりさせたり、

心配させてしまうのを予防する、

「そんなに少ないのか、

じゃあ行ってやろうかな」と、

ちょっとでも思ってもらえるようにする、

そういう下心ももちろんあります。

 

何より、

「大入り目指す十二ヶ月」

と銘打つことで、

お客様に一緒にこの会を作っていただきたい、

いつか大入りが達成されるときには

ぜひそのお一人になっていただきたい、

そういう願いがあります。

 

 

そして、実験的な試み。

[客席内携帯電話・スマホ使用不可公演]

こちらは端的に申しまして、

本公演は客席内にて

携帯電話・スマホのご使用ができません、

電源をお切りいただかなければ

客席内にお入りいただけません、

(入られる際に確認させていただきます)

というものです。

昨今の問題に

自分なりに色々考えてみました。

皆さん笑顔で、気持ちよく、

安心してご鑑賞いただけますように。

詳しくはこちらの記事を。




 

 

この二つの試みを取り入れた落語会を軸に、

令和6年度を

突っ走っていきたいと思います。

 

普通、会の規模を大きくしていくときは、

小さい会場を一杯にして、そこから

会場を大きくしていくのが通常ルートです。

前回の結果にも関わらず、

動楽亭(最大100席)から

繫昌亭(最大216席)でやるというのは、

背伸びを通り越して、無謀かもしれません。

 

ただ、これからこの会に

ご興味をもってくださる方に

申し上げておきたいことがございます。

 

私は他の噺家と比べて、

「面白い」とか「上手い」という

自信や実感は全くありません。

ただ、毎年毎年、

「去年の自分より腕が上がっている」

という実感だけはものすごくあります。

自分の感覚だけで言うなら、

3か月前と比べても上がってます。

ですからこの十二ヶ月でも、

必ず腕を上げます。

 

この落語会、もしかしたら

お越しいただきましたとき、

客席が寂しいかもしれません。

 

しかし、もしそうだとしても

むしろその会に来たことを

後々自慢にしていただけるような、

あのとき落語会に行く選択をして

よかったと思ってもらえるような、

そんな落語会に

十二ヶ月かけて、成長させます。

またきっと、そんな噺家になります。

 

ご来場心より、お待ちしております。

 



「桂慶治朗十二ヶ月奮闘落語会 四月席」

2024年4月22日(月)

会場 天満天神繁昌亭

開演 18:45  開場 18:15

演目 「子ほめ」「お花半七」「寝床」

開口一番 桂弥壱

前売 2000円 当日2500円(全席指定)

チケット チケットぴあPコード597‐700 

t.pia.jp / セブンイレブン

もしくは天満天神繫昌亭窓口

お問合せ

慶治朗落語会事務局

090-8126-2020

k.kjro84@gmail.com

 ※

チケットのお取り置きはメール

電話でも可能ですが、

座席のご指定はできません。

ご希望ございます場合は

チケットぴあ、もしくは

繁昌亭の窓口へ。

 

 

 慶治朗