【一般質問】いすみ市 令和6年6月 定例会(第2回)
「空き家の活用と空き家を生まない対策について」と
「オーバーツーリズムに対する早期対策について」
質問させていただきました。
質問「オーバーツーリズムに対する早期対策について」
オーバーツーリズムに対する早期対策についてですが、
まずオーバーツーリズムとは、観光地等に訪れる方が急激に増加することによって、
地元住民への日常生活や自然環境、また観光で訪れる方自身にも悪影響が及ぶと
いう状況のことを言います。
いすみ市でも宿泊施設が増加しておりまして、
経済の活性化やいすみ市ファンの増加の期待が持てますが、
一方で宿泊客が深夜の騒音など近隣住民への生活に被害が及ぶ事例が
聞こえるようになりました。
今後、夏休みなど観光客の増加が見込めるシーズンとなってまいります。
住民生活に被害が及ばず、マナーを守りながらいすみを楽しんでいただくことが
重要だと考えます。そこで2点お伺いいたします。
市では新たに増えた民泊等の宿泊施設の把握、
騒音等の被害状況について把握されているかお聞かせください。
2点目は、こうしたオーバーツーリズムの早期対策と未然防止について
市のお考えをお聞かせください。
以上、壇上からの質問を終わらせていただきます。
ご答弁のほどよろしくお願いいたします。
市の答弁 水産商工観光課長・・・・・・・・・
議員さんの市では新たに増えた民泊等の宿泊施設の把握、騒音等の
被害状況について把握しているのかとのご質問にお答えをいたします。
令和2年にコロナウイルス感染症が発生し、経済の仕組みが大きく変わり、
旅行などについても団体旅行から家族、グループ、個人といった少人数の観光を
する形態に変わりました。
そのような中で全国的にもグランピング施設、また一棟貸しの施設が増加しております。
市においても、コロナ禍を経て宿泊施設の形態が
どのように変化しているかを把握するために、
千葉県のホームページなどから抽出し、
令和5年度、また本年5月に調査を行いました。
その結果、市には現在民泊事業者数は57施設、簡易宿泊所営業施設が80施設、
ホテル営業施設が2施設、旅館営業施設が10施設で、
合計149の施設が事業者登録を行っております。
今後旅行形態の変化に伴い、さらに民泊事業者が増加することが予想されます。
次に、騒音等の被害状況について把握しているかとのご質問ですが、
市に対して直接苦情や被害等の申出が、
当課、水産商工観光課にあった件は1件でございます。
内容につきましては、宿泊施設周辺の道路への路上駐車による近隣住民との
トラブルに関する件でございます。
続きまして、マナー違反等オーバーツーリズムの早期対策の未然防止について、
市の考えを伺いたいとのご質問にお答えをさせていただきます。
オーバーツーリズムとは、日本語で観光公害と言われ、
観光地など訪れる方が急激に増加することによって、地元住民の日常生活や自然環境、
また観光客自身にも悪影響を及ぼす状況のことを言います。
このオーバーツーリズムに関しましては、コロナ禍後において、
令和6年3月には現在300万人を超えるインバウンド客が日本を訪れていることから、
今後も観光需要が千葉県内、また、いすみ市にも拡大することが予想されます。
現時点において、当市においては多くの観光客が訪れるオーバーツーリズムによる
問題等は発生はしていませんが、
今後インバウンドによる海外からの旅行客や国内の観光客を呼び込むことは、
市の観光振興にとっても大変重要であることと考えます。海外からの旅行者にも
分かりやすい多言語によるマナー啓発が必要であると考えます。
市といたしましては、他の観光地等における対応事例や国の施策などを参考に、
オーバーツーリズムの早期対策と未然防止に取り組んでまいりたいと考えております。
再質問・・・・・・・・・・・・・・・・
オーバーツーリズムに対する早期対策について1点再質問させていただきます。
まずは、新たな市内の宿泊施設の状況把握につきまして、調査後の具体的な施設数の
ご回答ありがとうございます。なお、市の水産商工観光課に対する直接苦情や被害等の申出は、
宿泊施設周辺道路への路上駐車に対する近隣住民とのトラブル1件とのことでございますが、
市民の方からは旅行客の深夜の騒音など近隣住民の生活へ被害が及び、
警察への通報を何度も行っているなどの声が聞かれます。
こうした市民の声や現状を申出が増える前に状況を把握し、
オーバーツーリズムとならないように早期対策と未然防止を行っていくことが
必要だと考えます。
そのためには観光、環境等各課情報共有を行っていただき、状況の把握に努めるとともに、
状況の把握のために宿泊施設等に対し、利用者の騒音やごみ問題が起きていないか、
また行っている対策があるかなどリアルな実情をアンケート調査などにより伺う
必要があると考えますが、市のお考えをお聞かせください。
以上で再質問を終わります。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。
再質問市の答弁 水産商工観光課長・・・・・・・・・・・・・・・
議員さんのオーバーツーリズムに対する早期対策の再質問にお答え申し上げます。
先ほどご答弁でもお答えをさせていただいたとおり、宿泊施設は多様化しており、
インバウンド客など様々な来訪者が訪れると想定をしております。
施設を利用する方々のマナーの啓発は重要と考えます。
騒音等で近隣に居住している市民とのトラブルに発展しないよう、
施設運営者、関係機関、関係各課とも情報共有に努め、
対応してまいりたいと考えております。
再々質問・・・・・・・・・・・・・・
実際にいすみ市内でも住民生活に被害が及ぶ状況が少なからず起きております。
聞かれますことには、やはり週末が不安になる、
眠れないなどの日常生活の影響ということが実際に相談として
聞かれてまいりましたので、そういったこともあるということをご理解いただきまして、
ご答弁いただきましたように、
マナーの啓発や関係機関、関係各課とも情報の収集に努めていただきまして、
申出が増える前にしっかりと状況把握を行い、
オーバーツーリズムとならないよう早期対策と未然防止を行っていただきたいと思います。
住民生活に被害が及ばず、マナーを守っていただき、いすみを楽しんでいただく、
そして今後のインバウンド客も含め、多くの観光客を呼び込み、交流人口や関係人口、
またいすみ市ファンを増やすためにも、早期に状況把握と対応を重ねてお願いし、
私からの質問は終わらせていただきます。
ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。
「空き家の活用と空き家を生まない対策について」は、
こちらをご覧ください。
議事録は、下記からご覧いただけます。
いすみ市 令和6年6月 定例会(第2回) 06月06日-02号
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