中国の絵画歴史の中で、
円をひたすら描く、
絵画トレーニングがあったという。
中国人絵師の、
師匠が弟子に言う。
フリーハンドで
完璧な円が描けるまで
円を描き続けなさい
で、
弟子がフリーハンドで、
完璧な円が描けるようになると言う。
一番最初に描いた
崩れた円を描きなさい
するとあら不思議。
崩れた円が全く描けず、
弟子はたいそう苦労したそうな。
大学の、
東洋美術史の授業で学んだ知識。
裏付けるために、
ネットで資料を探したが、
見つからない。
なので、
この絵師の話は、
嘘か本当かわからんぐらいに、
留めて欲しい。
「崩す」って難しい。
子どものころ、
頑張って写実的に描こうとして、
全く描けずに悔しい思いをして。
おとなになって、
頑張って子どものように描こうとして、
全く描けず悔しい思いをする。
昨年、
ジャン=ミッシェル・フォロン展に行って、
フォロンみたいな、
力みのない、
自由な線を引いてみたくて。
何度か挑戦したけど、
全部きっちり描いてしまった。
今回、
だいぶ崩せたのよ↓
タイトル「会いたい夜」
普段、
絵を全く描かない人が、
何の知識も無く一発で描いたような絵を、
目指してみたかった。
シャーペンで下描きをして、
その線を一切消すことなく、
水彩絵の具をどーん。
今となっては、
絶対やらない方法。
理由は、
シャーペンと水彩が混ざって、
画面が濁るから。
でも、
画面が濁るのも、
下描きの線丸出しなのも、
むしろ思い切ってやってみる。
やってみたら、
なんと記憶が戻りまして。
小学校低学年であろう自分。
画用紙に鉛筆で下描きをして、
教材用の水彩絵の具で、
はみ出さないように、
一所懸命に塗る。
先に、
下描きの線をなぞるように、
絵の具でふちどったり。
細かいところをやる一心で、
色ムラだらけ。
結局はみ出しまくって。
何とか綺麗に修正したくて、
何度も塗り重ねたり。
水張りなんかしないから、
画用紙がどんどん弛んだり。
懐かしい。
「会いたい夜」に使った画材は、
画用紙ではなく、
水張り不要のイラストボード。
紙面はマーメイド紙。
水彩絵の具は、
発色が素晴らしいドイツの高級品。
筆は、
1本4000円前後のコリンスキー。
額縁は、
職人お手製のハイランク。
小学生の自分に、
鼻で笑われる。
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K.Hikosaka