『ウィズダフネ』グランドレギオン美食倶楽部その3 | カッシングのブログ

カッシングのブログ

ブログの説明を入力します。

テーマ:

クロエ「ミノタウロスって、あいつらか! 大仕事になるよ!」「並の魔物とは違うからな! みんな、気を引き締めて出撃するぞ!」料理長さんからの3つ目のお仕事で狩る魔物はミノタウロス。フォードレイグの魔窟で初めて見た強豪であり、おれたちが倒すべき対戦相手ゴイゼンの護衛も務めていた。

 「…そうだな」ラナヴィーユ「私たち、そいつらの主な出現場所知らないからね」ミノタウロスの力量もさることながら、問題がもうひとつ。今までの魔物と違い狩ることのできる所がわからないのだ。とりあえずおれたちは料理長さんに相談するため、ガレオン船に向かうことにした。






 「何だって!!?」フィリプ「動物や魔獣の責任管理がなってませんね」クロエ「あいつしばき倒す理由がまたひとつできたね!」おれたちが来たここガレオン船では今大きな騒ぎがあって、闘技場で出す予定のミノタウロスたちが解き放たれ船内をうろついている。これはかなりやばいかもな。(汗)




 「了解!」ある意味おれたちにとっては好都合。そいつらを仕留め、料理長さんが求めている食材にしてやる。


アーシャ「こいつら、カティノが効いてるわ! 元水夫より戦いやすいかもね」「でかした!!」この大型魔獣は力押しで勝負するとリザードマンチャンピオン以上に苦しいかもしれないが、眠らせ足止めが可能なら危険度は大幅に下がる。おれたちはミノタウロスの動きをできるだけ封じ少しずつダメージ与え倒していく。

 「…頭にスペアリブ…まだまだ要るな」アーシャ「これは持久力いり骨が折れるわね。スペアリブだけあって(汗)」おれたちはターゲットの頭部だけでなく、肋骨の肉も任務通り回収。鋼龍に所属する人の文化圏で『カルビ』とも呼ばれ、焼肉屋などでも人気あるメニューだ。クロエ「無事に終わったら、あたしらも焼肉パーティーしようよ!」そのためにもこの任務をしっかり完遂させないとな。

 「貴様ら!! ご馳走の横取りとは、下品でみっともないぜ! 料理長さんの所にお金かチケット持っていけ!」そしてミノタウロスや魔物だけではなく、おれたちを襲う人間もいて容赦はできない。



 「何とか任務完了です」クロエ「さすがにミノタウロス連戦はきつかったよ〜(汗)」ラナヴィーユ「カッシングや私たちじゃかったら、こちらが肉になって食べられてたわね」ミノタウロスだけでも5連戦はあり他の敵も多く大仕事だったけど、おれたちは料理長さんが求めるミノタウロスの頭部とスペアリブを集めてこれた。


クロエ「肉加工の常識だからね」素人のおれたち冒険者も、肉の臭み消しと腐敗抑制の為塩以外にそういう香草使うのは言うまでもない。ただ、逆におれたち人間をその香草使って保存食にしてしまう異形もいたのだ。はじまりの奈落で命を落としゴブリンなど魔物の食糧にされた犠牲者も多く、あの肉山バケモノエントはまさに肉狩り屋で持ってる獲物も肉切り包丁だった。

 「…ですね」動物の肉でも、あまりにも筋張り過ぎただ焼いただけでは食べられない硬すぎる肉もある。その時料理長さんが言うように柔らかくして食べやすく加工するのだ。



フィリプ「それはそれは」「おれもそういう料理の知識で、魚の一部の代わりになると」女性陣「「「「…」」」」この話を聞いて女性陣の顔が赤くなる。おれたちはレーツェルさんから、日本で良く食べられるフグの白子が勤め先変わり中東で食べられなくなる方々の話を教えてもらった。鱈の白子はフグのに比べランク落ちして、何と牛や羊の脳がそのフグの白子に負けない上品な味だと言うのだ。おれは食通でなくそういう話さずを耳にする程度で実際に食べる機会は無いな。



 「…こちらも苦労したかいがありました」ミノタウロスの肉を集めるミッションは洒落にならず骨が折れる苦労あったが、それが報われ嬉しかった。ラナヴィーユ「それに、ミノタウロス攻略法も見つかって5戦目もいけるわね!」「ああ!」おれたちは酒場に帰り、焼肉パーティーしながらその情報を伝えミーティングを行い宴会は大好評だった。