安倍政権となってから、スピーディな外交が目についています。
安倍首相が一番初めに訪問する予定だったのはアメリカでしたが、アメリカ側の都合により1月中は折り合いがつかず、日米首脳会談を後回しとし、インドネシア・タイ・ベトナムの東南アジア3カ国を安倍首相が訪問することになりました。
さらに、岸田外相がフィリピン、シンガポール、ブルネイ、豪州の4カ国を9日から訪問。
麻生副総裁兼財務大臣(元首相)はすでにミャンマーを訪れ、新たな支援を約束。
森元総理がロシアでの首脳会談を行う予定。
インドやフランスとの関係を深める動きもありました。
さらに、モンゴルとの安全保障会議を行うなど、現閣僚、総理大臣経験者を活用しながら、中国を取り囲むような形で他国との協力体制を築いていこうという戦略の元、首相就任時に安倍さんが語った通り、地図全体を眺めているかのような「俯瞰外交」を行っているなと感じます。
あっ、そうそう。
韓国には元財務相の額賀氏を特使として送りましたね。
安倍首相から「重要な隣国」という発言がありましたが、実際は現閣僚でも総理経験者でもない額賀氏(日韓議員連盟幹事長)を送り、現大統領の李明博を無視して朴次期大統領とのみ会談するなど、今後協力関係を深めていきたい他国とは一味違った(笑)対応をしているようですね。
これら様々な国における外交戦略については、Freemanさんのブログ「日本の外交がもの凄い件」 という記事が参考になりましたので、読ん頂ければと思います☆
さて、ここからが本題です。
最近、安倍自民党が政策集に載せていた「竹島の日」「靖国参拝」を見送る方向だという報道や、中国人の靖国放火犯を韓国裁判所が政治犯と判断し、中国に送る…つまり、日本と韓国間で交わしている「犯人引き渡し条約」という国際法を破る暴挙に、安倍首相は「遺憾の意」と「強い抗議」を表明しただけで、韓国に対して特別な制裁をすることはありませんでした。
これらの煮え切らない中国・韓国への対応に、弱腰と感じ、イラつきを覚えた方、毎度毎度の「遺憾の意」の表明に失望を覚えた方も多いのではないでしょうか?
ですが、どうやらこれは安倍政権が中国・韓国へ配慮したための対応…ではなくて、別の国が一枚噛んでいることが大きな原因となっている対応のようなんです。
実は、日本が中・韓と摩擦を起こすようなことに対し、同盟国であるアメリカから「揉ますなよ」という圧力がかかっているというんですね(-_-;)
このアメリカからの圧力こそ、安倍政権が今現在、中国や韓国に強く出ることを躊躇させている …というのが真相のようです。
ちょっとこちらの記事をご覧ください。
2013 1/10 日本経済新聞
「米国は歴史認識の問題について友好的な方法で、対話を通じて解決するよう望んでいる」。
米国務省のヌランド報道官は7日の記者会見で、安倍政権が旧日本軍の従軍慰安婦の強制連行を事実上認めた「河野談話」など過去の歴史認識の見直しを検討していることに懸念を示した。
「日本ほど米国に近い同盟国はない」と指摘しつつも「東アジアすべての国が歴史認識や領土の問題を対話を通じて解決するよう注視したい」とも語った。
米政府は歴史認識を巡る日韓両国の関係悪化がオバマ政権のアジア太平洋地域重視の戦略を直撃することから、日韓双方に自制を促してきた経緯がある。
~引用 ここまで~
このアメリカ側の発言を読むと、「アメリカの国益の為に、日本は(中国や)韓国とは揉めるなよ」とやんわりとですが言ってるのがわかりますよね?
先日、アメリカの上下議院では「尖閣諸島は日本の領土で、日米安保の対象である」ということを改めて明確にする決議をし、中国の尖閣侵略に端を発する戦争については抑止しようという動きが最近ありました。
しかし、アメリカは日本が抱える大東亜戦争における歴史認識問題の解決については、アメリカの経済政策に支障を出したくないから、揉めごとを起こすなよ…つまり「日本側が正しい歴史認識を主張するのは控えろよ」というメッセージを送ってきているわけです。
もちろんこれは、安倍政権が正そうとしている日本の戦後歴史観…いわゆる「自虐史観」そのものが、アメリカが戦争で手を焼いた日本人が二度とアメリカに歯向かわないようにするために行った洗脳教育であるためということもあるでしょう。
ですが、今回のこのアメリカの発言の裏には、アメリカ経済という国益を考えた上での発言+中国・韓国の共同戦線による「アメリカの抱き込み工作」が影響をしているようなんです。
実は日本で安倍政権が誕生する前から、次の日本の首相が安倍晋三であるということを読んでいた中国と韓国が手を結び、アメリカの議員にお金などを握らせ、自国に有利な発言を引き出し、自国に有利な状況を作り出す…いわゆる「ロビー活動」をかなり活発化させていたということがわかっています。
(靖国放火犯の中国引き渡し問題からも、中・韓が繋がっているのが見えてきます。 韓国のフィギュアスケートやサッカーでのジャッジ買収などでもこのやり方が韓国の得意技なのは有名ですよね?)
ご存じのように日本とアメリカの関係は、現行の憲法の上での国防や経済などを考えた場合、重要な同盟関係であるものの、悪く言えば戦後日本は経済や国防においてアメリカの属国のような立場にあります。
中国が尖閣付近で挑発行為を繰り返している今、アメリカとの関係を悪くするようなことは、現行の憲法に縛られ自らの国を自らの手で守ることを制限されている日本にとっては、国益を考えても現状ではどうしても避けたいのが本音ですよね?
つまり、日本は対中国、対韓国に強く出ることを躊躇せざるをえない…こういう状況にされているようなんです 。
何れにしても、安倍首相とオバマ大統領の会談が行われる予定となる2月までは、恐らく対中国や対韓国において、首相も強気のアクションは起こせないであろう…という状況になってしまっているようです。
(中国が尖閣で先に攻撃を仕掛けたりすれば別でしょうがw)
「戦後レジームからの脱却」という安倍首相や国を愛する日本人にとっての悲願の前に立ちはだかるのは、中国・韓国…そしてこれらの国よりも、ある意味「交渉が難しい相手」であるアメリカという図式です。
特アの横暴を許さず、自虐史観から抜け出すことで日本を取り戻し、安倍自民が今以上に支持されるためには、非常に難しいと思われる対アメリカとの交渉を成功させることができるかどうか?最終的にはこれに懸っているように思います。
日本は今、中国の挑発が段階的に激しさを増す中、刻一刻とめまぐるしく変わる情勢を読み、自国の国益を守らなくてはいけないという厳しい局面をむかえているわけですが、だからこそ日本が「普通の国」になることを願う者の一人として、日本の代表として難局に立ち向かう安倍首相を応援していきたいと思わずにはいられません…
と、何やらワケ知りな感じで外交裏話 を書いてきましたが、これらの情報源となっているのはこちらの動画となっております。
>2013 1/9 ニュース「アンカー」 青山繋晴
最近の日本を取り巻く外交問題の裏事情に、非常に突っ込んだ内容となっていますので、消されてしまう前にこちらの動画を見ておくことをお勧めします☆(外交については、19分過ぎあたりから興味深い内容が続きます)
PC環境によっては見れない場合もあるようです。
書き起こししてくれているブログを教えて頂きましたので、見れなかったという方は、書き起こしの方を読んでみてくださいね!(ポピーさん、ありがとう♪)
>2013 1/9 ニュース「アンカー」 書き起こし