今回は、地元・高知県の
高知県立美術館の特別展
イッタラ展
フィンランドガラスのきらめき
の記録。
こんにちは♪
アートセンスゼロなのに
なぜか美術館巡りの楽しみに目覚めた
アラフィフ独女のkayonceです。
この前の週末に
ひろしま美術館で
の展示を観てきてからの、
今回のイッタラ展。
フィンランドのデザインという
共通のテーマの展示だったのですが、
広島の時と比べると、
今回のイッタラ展の展示は
展示空間が本当にすばらしく、
鑑賞の点でも見応えがあって、
とても感動したのが印象的。
展示のスタートの、
このアアルト・ベースたち♡
めちゃめちゃ素敵な見せ方でした。
フィンランドのデザイン企業・イッタラ社の魅力がよく分かる展示
今回の展示では、
*イッタラ社の創業からの歴史
*イッタラの作品を特徴づける13の視点
*アート作品としてのガラスワーク
*コラボワーク
といった構成になってました。
しかも今回は
学芸員さんによる
ギャラリートークにも
参加できたので、
「知る・学ぶ」の要素も
多かった鑑賞になりましたね。
イッタラのデザイナーによるアート鑑賞系作品が素敵でした♡
イッタラといえば、
インテリアや食器系の作品
というイメージなんですが、
今回の展示では
鑑賞用としての作品が
数多く見れたのが、
本当に良かったですね。
今回の展示で、私が一番
惚れぼれしてしまったのが、
イッタラのデザイナーの一人で、
「フィンランドのダヴィンチ」と
称された、
タピオ・ヴィルカラさんの
アート系作品。
美術館内に掲示されてた
このポスターが好きなんですけど、
↓
フィンランドの森に生える
アンズダケをモチーフにした
タピオさんの作品なんですね。
それが展示で観れたのも
嬉しかったですし、
↓
他にも木立や竹のモチーフの作品や、
↓
フィンランドの氷の景色の作品とか、
↓
自然や神秘を表現した作品は
本当にずっと見ていられるぐらい
美しかったです。
タピオさんの他にも、
アート系作品での
私のお気に入りは、
アアルトの「花」という作品や、
↓
ティモ・サルパネラのこちらの作品など。
↓
あと、
オイバ・トイッカさんの
「バード」のこの展示も
見応えありましたねー。
↓
この「バード」の作品は、
ガラス職人さんが
本当に素晴らしい技術で
作られている、
傑作なんですよね。
イッタラのカラーアーカイブ
今回の展示では
イッタラのカラーについて
知れたのも楽しかったですね。
イッタラ社の歴史の中で、
工場の合併や買収、売却などの
時代があって、
イッタラのガラスの
カラーアーカイブは
数千にもなっている
そうなんですね。
製品の色を安定的に出すのも
技術が要る中で、
現在でも200色の
カラーパレットがあり、
毎年、新色も
開発しているそうなんです。
こちらは、イッタラの
豊富なカラーバリエーションを
作品にしちゃったような、
美術館のロビーにあった展示。
↓
このカラーの
バリエーションに加え、
さらにガラスと陶器の
組み合わせもある
こちらの作品の花器が
お気に入りです♡
↓
イッタラの歴史と有名デザイナー
イッタラが
フィンランドデザイン会社として
どのように発展してきたのか?
というのを知れたのも、
なかなか面白くって。
そこには、
デザイナーさんの起用が
大きく関係しているんですよね。
1881年の創業時代は
古典的なカッティングをほどこした
ガラス食器や薬瓶などを
製造していて。
そこから、1930年代に
建築家&デザイナーの
アアルト夫妻との
共同作業が始まり、
有名なアアルトベースや
ボルゲブリック(水紋)が
出てきて。
1940年には、
フィンランド・デザインの
巨匠である、
カイ・フランクや
タピオ・ヴィルカラが
デザイナーとして採用され、
ここからイッタラは、
国際的なアートガラス
メーカーへと成長していきます。
1950年代には、
フィンランド・デザインの
三人目の巨匠で、
グラフィックデザイナーの
ティモ・サルパネラが
デザイナーとなり、
あの「i」ロゴが誕生。
1960~1970年代に入ると、
技術革新が飛躍的に起こります。
ひとつは、
「テクスチャーガラス」という、
ガラス表面にあえて凹凸をつけて
質感を出すという方法。
これで、より世界観を
出せるようになったんですね。
もう一つは、
鋳型の材質が木製から
スチール製などの
より耐久性のある材質で
作られるようになったこと。
木製鋳型は、数回分しか
寿命がないのですが、
これで量産ができるように
なったわけです。
1980年代には、
工場の合併とか
企業の買収や売却などが
盛んに起こる時代に入ります。
ここで、
ガラスだけでなく
陶磁器も製品ラインナップに
取り入れられたり、
カラーアーカイブが増えたり。
1990年~2000年代になると、
イッタラが遂に、
世界へと市場を
拡大していきます。
フィンランド国外からの
デザイナーとコラボしたりと
国際的に活動していくんですね。
そして、現在では、
インテリアに必要な
全アイテムを提供すべく、
コレクションの幅を
拡大しています。
デザイナーの起用や
海外への拡大志向で、
イッタラが発展してきたことが
作品と共に理解できる、
素晴らしい展示でした。
ということで今回は、
高知県立美術館の特別展
イッタラ展
フィンランドガラスのきらめき
の鑑賞記録でした。
最後まで見てくださり
ありがとうございました^^
アート鑑賞好きの方と
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