当局は 「シエスタ競馬」などという名称は使っていないので、これは私的な呼称ですが、JRAは今度の土日より夏の炎暑対策で5Rと6Rの間に3時間余の昼休み(=シエスタ)を挿み、メイン競走を7Rに設定して一日12Rまでレースを施行することにするそうです。去年の新潟で2週4日間、試験的に導入された新しい対策ですが、今年は4週8日間に延長され、新潟競馬だけでなく、中京競馬も対象となっています(以下のJRAの発表の「3.炎暑対策について」を参照してください)。

gai02.pdf

 

 この長い昼休みが、その日のレースの流れにどんな影響を与えるのか(与えないのか)、去年のプログラムを見ると、準メインとメインにおかれていたレース(10・11R)を6・7Rに単純に繰り上げたわけではなく、条件クラスとヤマ場を考慮しながらレース順を工夫している様子もうかがえます。

 つまり、通常なら6Rの新馬・未勝利戦からクラスが上がっていって、ヤマ場の準メイン、メインの10・11Rを迎えるという順番ですが、シエスタ競馬では、6・7Rに最初のヤマ場を迎えたあと、11・12Rで二つ目のヤマ場が設けられているようです(あいだの9Rに、本来なら6・7Rあたりにおかれている未勝利戦が設定されています)。

 

 以下は去年の8月1日付のブログの内容です。炎暑対策の1週目を振りかえったものですが、2週目の結果を併せてもだいたい当てはまりそうな感じです。もっとも去年試行された4日間のみで、今年は期間が倍になるので、なお判断材料に乏しいのは否定できません。あくまで参考ということでご一読ください。

 

                                       

 

1)枠連法則

宮田式馬券術のエッセンス⑤ | Winning Tickets for All vol.3

 「宮田式馬券術」の基本のキの「枠連法則」については、昼休みをはさんで5Rまで(前半戦)と6R以降(後半戦)の状況が一変した印象はありません。長くなるので詳細は省きますが、日曜について言えば、前半戦で強めに出ていたのは258枠で、これが後半戦でも変わらずに強勢だったようです。しかし問題は、メインの7Rです。通常なら1勝クラスのレースが組まれるところにOPクラスの重賞レースが設定されているわけですが、普段でも中盤戦の6・7・8Rあたりはどっちつかずというか、強勢枠を読みづらい面があります。ここにメインレースを入れられてしまうと、普段の11Rのごとく、だいたいその日の流れや強勢枠が読めた段階と同じように予想するのは難しい感じがします。実際、日曜7RのアイビスSDは1着=7枠(ウラ人気)、2着=6枠、3着=8枠(ウラ人気)で決まりました。馬連、枠連ではNGで、三連馬券を買えば、前半戦の強勢枠(258枠)がやっと引っかかっているという体です。

 

2)枠人気法則

宮田式馬券術のエッセンス⑥ | Winning Tickets for All vol.3

 これも上の「枠連法則」と同様で、どっちつかずです。土曜は前半戦までは「中穴グループ」が強めに出ていましたが、6R以降(後半戦)になると、「本命グループ」が強く出始めました。翌日の日曜は、後半戦になると「中穴グループ」が少し強めに出るようになりました。メインの7Rについても、前半戦の傾向を引き継いでいると言えば引き継いでいるし、そうでもないと言えばそうでもない、というところです。

 

3)わたり人気

私的馬券術③ わたり理論 | Winning Tickets for All vol.3

 土曜は前半戦の「偶数わたり(⑧⑩⑫…人気)」を後半戦も引き継いでいました。普段でもそれほどわかりやすいかたちでは出ずに、「奇数わたり(⑨⑪⑬…人気)」と交互に行き交うことがしばしばですので、これは通常から変化なしだと思います。

 

 その他の馬券作戦も照らし合わせる必要がありますが、おおむね前半戦と後半戦で「断絶」と言えるほどの変化はあまりないように思います。ただ、中盤の7Rにメインレースがおかれたことで、勝負資金の投入時期が早まり、その分8R以降もだらだらと勝負するとなると、ますます資金が嵩み、場合によっては浪費(散財)する危険性が高くなった感じです。だいたい9・10Rに、本来だったら6・7Rにおかれる未勝利戦をやっているわけですから、メインを外したからといって前のめりになるのはいかにも危険でしょう。運が良ければ、大きな馬券を獲れるかもしれませんが、経験的に言って、そんなにうまくはいきませんから、ねらいのレースを決めて勝負するスタンスを崩さないように心がけないと、JRAの思う壺です(笑)。

 

 ということで、シエスタ競馬開催中のメインの7Rは過度に枠連法則や枠人気にとらわれずに予想すること、8~11Rはふだんの開催なら6~9Rあたりの未勝利・条件戦なので、様子見するか遊ぶ程度にして、勝負をするなら、流れを見切った最後の12Rに改めて資金を投入するのがよいという感じを受けます。あるいは、宮田式にこだわらるなら、新潟よりも札幌で厚く勝負した方がいいのかも知れません。

 

                                       

 

 本日もお読みいただきありがとうございました。明日は日曜の重賞の追い切り情報を集めてみます。暑い日が続きますので、無理せずいきましょう。無事を祈ります。

 

 

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬日記へにほんブログ村

 

競馬ランキング

 

 

人気ブログランキングでフォロー