30年前の私を見つけて⑤(眠れないこの夜に) | ちょぼタイム

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★フレンチブルドッグ”ちょぼ”と夫婦の日記★

相棒TOMOとりばいばるというアコースティックデュオを組んだのは
高校1年の時でした。
付き合いは中学2年の時からです。


あの頃ずっと音楽を一緒に続けてきた相棒ですが、
15年前、奥さんと幼かった子供を残して天国へ旅立っていってしまいました。


病にかかって入院してる時、TOMOは
「かつには病気のことを伏せてくれ」
と周囲に言ってたらしい。


友人から初めてTOMOが病気であること、そして重篤であることを聞き、
東京から急いで静岡の彼が入院してる病室を訪れたとき、
TOMOはずっと意識がない状態でした。
”なんで黙ってたんだよ、水臭いじゃないかよ…”
そう思いました。
私は、静岡の浅間神社のお守りと、『りばいばる』のこの10曲入りのカセットテープを
TOMOの枕元に置きました。
病室でこのカセットテープを流してくれた奥さん。。。
すると、意識のないTOMOがピクッ、っと反応したのです。
”彼は『りばいばる』を感じてる!!俺との日々を思い出してくれてる!!”
泣き通しの奥さんとTOMOの母親…
「がんばれ!!、生きろ!!」
私は神社に絵馬をかけ、祈りながら東京へ。


その後、意識を取り戻したTOMOが、
病室から東京にいる私にお見舞いのお礼の電話をくれた。
号泣して言葉にならないTOMO・・・
人知れず、死の恐怖と、孤独と戦ってきたTOMO。
家族や、沢山の友人に支えられて病気と戦ってきた。
そんなTOMOが、私に病気のことをなぜ言わなかったのか…
私との電話越しに号泣しているTOMOの声を聞いて思いました。
何でも兄弟のように分かち合ってきた私に話してしまうと、
どうにもならない病気の現実があらためて押し寄せて
弱い自分が、
甘えてしまう自分が、
負けてしまいそうな自分がでてきてしまうからだと思った。
電話の会話の最後にTOMOは、涙声だったけど力強くこう言ってました。
「死なねェよ!!、ガキ残して死ねねェよ!!ぜってー生きるから!!」


そして、
最後まで戦って、彼は逝ってしまった・・・

さぞ悔しく、無念だったと思う…


何より人を大事にし、人に気遣い、誰にとっても居心地のよい存在で、
沢山の人に愛されたTOMO…
沢山の涙に見送られ、旅立って行ったTOMO…
みんな心から彼の死を惜しんだ。
私は、葬儀のあとの会席でTOMOの遺影と遺骨の前で
ギター抱えて唄わせてもらったが、
唄い終わったあと、立てないぐらい泣いた。


彼との思い出は語っても語りつくせないし
お互いのことも、過ごしてきた日々も、
思いもすべて知りつくし、分かり合えた親友でした。
私にとっては”魂のふるさと”です。


親友と呼べる人は、後にも先にも彼一人…
今でも迷った時、彼に心で問うことがあります。


私の身勝手で解散したりばいばる…
願いが叶う事なら、もう一度TOMOと一緒に音楽をやってみたいと思います。
歳を重ねた今だからこそ、サイコーに楽しんで出来たはずです。



4~5曲に1曲はTOMOがボーカルを担当したんですが、
今回載せる曲はその中の1曲。
TOMOがボーカルを担当した唄です。
私はTOMOという素晴らしい相棒の魂を胸に生きてきたし、
これからもそうであるという思いと共に、今回の記事に彼の歌声を載せてみようと思います。



TOMOの唄声をネットに載せられるの、オレだけだモンな。。。
蘇れ~~~
TOMO~~~
ーーーというカンジです汗
「そんな古いモン載せるなよ~」
って照れるかな苦笑

(モバイル用 →  )

『眠れないこの夜に』
作詞/TOMO 作曲/IIZUKA
TOMO Vocal
かつ Chorus

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