日曜日
お祖父ちゃんの四十九日の法事の日。
静岡の実家へ我々夫婦は行くことになっていた。
法事は午前10時から。
お寺は静岡市の奥にあり、当日車で行けば私達の家から4~5時間は要するから前の晩から泊まりで行くのが楽でよい。
そこで問題になったのはちょぼのことだ。
お祖父ちゃんが亡くなった時は妻&ちょぼと車で通夜に静岡まで行き、夜妻とちょぼを東京の家まで送り、翌日告別式に私一人が新幹線で行くというハードな日程をこなした。
法事の数日前、私は
「今通ってる動物病院はペットホテルもやってるし、何かあっても病院だから安心。長い時間同じ体勢で車中いなければならないのは今のちょぼには負担。ちょぼを病院のペットホテルに預け、新幹線でソッコー帰宅した方がいいのでは…?。」
という案を妻に話す。
新幹線の方が車で行くより早い。
それにちょぼがお寺の本堂に入れる可能性は少ないので、法事の最中のちょぼの居場所に困る。
ちょぼは車を苦にしないので、静岡には車で2~3回ちょぼを連れてったことがある。
でもちょぼのオシッコやら気分転換やらで休憩は最低2回は取るから、往路も復路も5時間は要する。
前日妻の仕事を待って出発すると、実家に着くのは夜中…。
当日行けば最低早朝5時に家を出なければならず…。
実家に宿泊するにしても、ワンコのワの字も知らない我が両親…。
何より我が家にちょぼが来てから他所に泊めたことがない。
不安…。
病院の先生にも先に相談してて、先生曰く、
「ペットホテル等、他所に預けて泊める事は大事。入院した時他所に泊まれないのは致命的。ウチは預かったワンちゃんの散歩もしますよ。」
ということだった。
しかし妻は
「考えさせて…。」
と言って答えず…
というのも、妻はちょぼと一緒に行きたい!!という思いが強かった。
ペットホテルの予約ギリギリの日、妻は頭を抱えるほど悩んでた。
私はそんな妻を見かねて、
「分かった!!ちょぼは連れて行こう!!俺ががんばるから!!ちょぼは行ったら行ったで何とかなるさ!!」
妻は運転できない。
ということは、妻とちょぼの命を私が担うことになるのだ。
土曜日は幸い私は休みだったが、連日の仕事疲れでちょっと長時間ドライヴに不安があった。
1日10時間以上の運転…。
オマケに翌日は早朝出発の福島出張も控えてる私…。
色々な準備等も考慮して、実家に宿泊はやめて、当日の早朝出発することに…。
ちょぼの腰は大丈夫だろうか?
妻は
「ちょぼは私が抱っこして守るから!!」
”ああ、お祖父ちゃん!!我々をお見守り下さい!!”
…前日、私は眠れなかった…。
気のちっちゃな私は、良からぬことばかり考えてて…。
「体調もよくないから不安だし、睡魔が襲ってきて事故になったらどうしよう…。」
「ちょぼが同じ体勢でいて、腰に何かあったらどうしよう…。」
…ついに眠れず出発…。
ちょぼは眠そう…。
でも、散歩だと思って起きてきて、準備の伸びをしてる。
そしてあくび…カワイイ!!
よし!!こいつら守るぞ!!
朝4時半出発。
真っ暗。。。
寒い…寒すぎる…。
寒さで我々のオシッコが近くなり、サービスエリア、パーキングエリアに数度立ち寄る。。。
明るくなって陽も射してきたころ、ちょぼの気分転換&オシッコ。。。
…ようやくお寺に到着。
ホントの”山寺”だ。
余裕見て来たので予定より1時間も早く到着。
結局ちょぼは本堂に入れず、法事の時間が15分ほどなので車中で留守番。
納骨のお墓は、お祖父ちゃんの山家の家近く。
これがホント、ド田舎!!
過疎地も過疎地。
山また山、川また川…。
その山や川の合間に家があるようなトコ。
↓がお祖父ちゃんの住んでた家。ついでに立ち寄る。(画像右は離れの風呂場。”家”はもちろん左だぞ!!)

周囲には、住んでる人もいるが、空家も多い。
この祖父ちゃん家の村…。
私には特別な場所だ。
子供のころは夏休み、冬休みなど長い休みの時はほとんどこの村で過ごしたのだ。
画像に見える大きな岩に登って遊んだ。
もっと今より人が住んでて、皆さんに遊んでもらい、皆が親戚みたいだった。
他所の家で食事いただいたり、畑で採れたトウモロコシもらって食べたり、
石で川の水を塞き止めたプールを作ってもらって泳いだり、
カブトムシやクワガタを捕りにいったり、山女魚を釣りに行ったり、
椎茸採りに連れてってもらったり、
お墓まで肝試ししたり(祖父ちゃんの入ったお墓だけど…怖かった~!!)
花火もやったな~。
夏休みの宿題や、自由研究はこのお祖父ちゃんの山家でやってた。
思い出は尽きず、ホントに、ホントに楽しかった。
いつも川の音が聞こえてて…。
その頃ココに住んでらした方たちは、亡くなったり、年老いてしまっている。
若い人はこの村には全くいない。
お祖父ちゃん、お祖母ちゃんは数十年前からもうココには住んでいない。
いつまでも当たり前のように存在しているモノはないのだ、
変わらずにいるモノはないのだと、あらためて感じて寂しく思った。。。
主のいないお祖父ちゃんの家…
私の心に焼き付けて帰った。
今思えばだが、この小旅行もお祖父ちゃんからのプレゼントだったかもしれない。
何より無事で帰れたこと、ちょぼが楽しそうで元気だったこと、
そして私たちもちょぼといられて楽しかった。

お祖父ちゃん、ありがとう!!
あなたが生まれたこの地で安らかにお過ごしください。
妻へ…
お祖父ちゃん家で写真撮ったり、私の思い出の地をママ&ちょぼと歩けて凄く楽しかった。
ちょぼ連れてってよかったよ。。。
どうしてもちょぼを連れて行きたい!!
いつ何時も一緒にいたい!!っていうママとしての愛情を感じました。
ありがとう。
車中サービスエリアも寒かったけど、富士川PAは楽しかった。
分かったことは、我々が楽しいとちょぼも楽しいって事。
眠い&同じ姿勢で楽じゃない&苦手な寒さ…
でも、パパ&ママが楽しそうなときははしゃいでたね。
お墓の前で皆が賑やかにちょぼを可愛がってくれた時、嬉しそうだったね。
富士川PAで小さい子と遊んだり。。。
ちょぼは雰囲気を読める仔だね。
しかし、パパは正直…1日10時間の運転&高速道路、辛かった…。
今、出張先の福島からの更新です。
正直、あんまり寝てないし、今までで一番辛くて寂しい出張です。
でも、頑張るのだ!!
朝、ちょぼと送ってくれてありがとさん!!


私の大好きなお稲荷さん!!
ごちそうさま!!
晩酌用のお酒、入れてくれたんだね。
飲んでますよ~~~。。。
お祖父ちゃんの四十九日の法事の日。
静岡の実家へ我々夫婦は行くことになっていた。
法事は午前10時から。
お寺は静岡市の奥にあり、当日車で行けば私達の家から4~5時間は要するから前の晩から泊まりで行くのが楽でよい。
そこで問題になったのはちょぼのことだ。
お祖父ちゃんが亡くなった時は妻&ちょぼと車で通夜に静岡まで行き、夜妻とちょぼを東京の家まで送り、翌日告別式に私一人が新幹線で行くというハードな日程をこなした。
法事の数日前、私は
「今通ってる動物病院はペットホテルもやってるし、何かあっても病院だから安心。長い時間同じ体勢で車中いなければならないのは今のちょぼには負担。ちょぼを病院のペットホテルに預け、新幹線でソッコー帰宅した方がいいのでは…?。」
という案を妻に話す。
新幹線の方が車で行くより早い。
それにちょぼがお寺の本堂に入れる可能性は少ないので、法事の最中のちょぼの居場所に困る。
ちょぼは車を苦にしないので、静岡には車で2~3回ちょぼを連れてったことがある。
でもちょぼのオシッコやら気分転換やらで休憩は最低2回は取るから、往路も復路も5時間は要する。
前日妻の仕事を待って出発すると、実家に着くのは夜中…。
当日行けば最低早朝5時に家を出なければならず…。
実家に宿泊するにしても、ワンコのワの字も知らない我が両親…。
何より我が家にちょぼが来てから他所に泊めたことがない。
不安…。
病院の先生にも先に相談してて、先生曰く、
「ペットホテル等、他所に預けて泊める事は大事。入院した時他所に泊まれないのは致命的。ウチは預かったワンちゃんの散歩もしますよ。」
ということだった。
しかし妻は
「考えさせて…。」
と言って答えず…
というのも、妻はちょぼと一緒に行きたい!!という思いが強かった。
ペットホテルの予約ギリギリの日、妻は頭を抱えるほど悩んでた。
私はそんな妻を見かねて、
「分かった!!ちょぼは連れて行こう!!俺ががんばるから!!ちょぼは行ったら行ったで何とかなるさ!!」
妻は運転できない。
ということは、妻とちょぼの命を私が担うことになるのだ。
土曜日は幸い私は休みだったが、連日の仕事疲れでちょっと長時間ドライヴに不安があった。
1日10時間以上の運転…。
オマケに翌日は早朝出発の福島出張も控えてる私…。
色々な準備等も考慮して、実家に宿泊はやめて、当日の早朝出発することに…。
ちょぼの腰は大丈夫だろうか?
妻は
「ちょぼは私が抱っこして守るから!!」
”ああ、お祖父ちゃん!!我々をお見守り下さい!!”
…前日、私は眠れなかった…。
気のちっちゃな私は、良からぬことばかり考えてて…。
「体調もよくないから不安だし、睡魔が襲ってきて事故になったらどうしよう…。」
「ちょぼが同じ体勢でいて、腰に何かあったらどうしよう…。」
…ついに眠れず出発…。
ちょぼは眠そう…。
でも、散歩だと思って起きてきて、準備の伸びをしてる。
そしてあくび…カワイイ!!
よし!!こいつら守るぞ!!
朝4時半出発。
真っ暗。。。
寒い…寒すぎる…。
寒さで我々のオシッコが近くなり、サービスエリア、パーキングエリアに数度立ち寄る。。。
明るくなって陽も射してきたころ、ちょぼの気分転換&オシッコ。。。
…ようやくお寺に到着。
ホントの”山寺”だ。
余裕見て来たので予定より1時間も早く到着。
結局ちょぼは本堂に入れず、法事の時間が15分ほどなので車中で留守番。
納骨のお墓は、お祖父ちゃんの山家の家近く。
これがホント、ド田舎!!
過疎地も過疎地。
山また山、川また川…。
その山や川の合間に家があるようなトコ。
↓がお祖父ちゃんの住んでた家。ついでに立ち寄る。(画像右は離れの風呂場。”家”はもちろん左だぞ!!)

周囲には、住んでる人もいるが、空家も多い。
この祖父ちゃん家の村…。
私には特別な場所だ。
子供のころは夏休み、冬休みなど長い休みの時はほとんどこの村で過ごしたのだ。
画像に見える大きな岩に登って遊んだ。
もっと今より人が住んでて、皆さんに遊んでもらい、皆が親戚みたいだった。
他所の家で食事いただいたり、畑で採れたトウモロコシもらって食べたり、
石で川の水を塞き止めたプールを作ってもらって泳いだり、
カブトムシやクワガタを捕りにいったり、山女魚を釣りに行ったり、
椎茸採りに連れてってもらったり、
お墓まで肝試ししたり(祖父ちゃんの入ったお墓だけど…怖かった~!!)
花火もやったな~。
夏休みの宿題や、自由研究はこのお祖父ちゃんの山家でやってた。
思い出は尽きず、ホントに、ホントに楽しかった。
いつも川の音が聞こえてて…。
その頃ココに住んでらした方たちは、亡くなったり、年老いてしまっている。
若い人はこの村には全くいない。
お祖父ちゃん、お祖母ちゃんは数十年前からもうココには住んでいない。
いつまでも当たり前のように存在しているモノはないのだ、
変わらずにいるモノはないのだと、あらためて感じて寂しく思った。。。
主のいないお祖父ちゃんの家…
私の心に焼き付けて帰った。
今思えばだが、この小旅行もお祖父ちゃんからのプレゼントだったかもしれない。
何より無事で帰れたこと、ちょぼが楽しそうで元気だったこと、
そして私たちもちょぼといられて楽しかった。

お祖父ちゃん、ありがとう!!
あなたが生まれたこの地で安らかにお過ごしください。
妻へ…
お祖父ちゃん家で写真撮ったり、私の思い出の地をママ&ちょぼと歩けて凄く楽しかった。
ちょぼ連れてってよかったよ。。。
どうしてもちょぼを連れて行きたい!!
いつ何時も一緒にいたい!!っていうママとしての愛情を感じました。
ありがとう。
車中サービスエリアも寒かったけど、富士川PAは楽しかった。
分かったことは、我々が楽しいとちょぼも楽しいって事。
眠い&同じ姿勢で楽じゃない&苦手な寒さ…
でも、パパ&ママが楽しそうなときははしゃいでたね。
お墓の前で皆が賑やかにちょぼを可愛がってくれた時、嬉しそうだったね。
富士川PAで小さい子と遊んだり。。。
ちょぼは雰囲気を読める仔だね。
しかし、パパは正直…1日10時間の運転&高速道路、辛かった…。
今、出張先の福島からの更新です。
正直、あんまり寝てないし、今までで一番辛くて寂しい出張です。
でも、頑張るのだ!!
朝、ちょぼと送ってくれてありがとさん!!


私の大好きなお稲荷さん!!
ごちそうさま!!
晩酌用のお酒、入れてくれたんだね。
飲んでますよ~~~。。。