ちょぼが家族になった日~前編~ | ちょぼタイム

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★フレンチブルドッグ”ちょぼ”と夫婦の日記★

5月24日
ちょぼがウチに来て2周年にあたる日だ。


今回ちょぼと出逢って”家族”になるまでを綴ってみたいと思う。
この記憶を2周年を機に克明にブログに記しておきたい、と思ったため、ブログとしては随分と長い話になる。
それも”前編”と”後編”に分けたりして・・・。
だから・・・、
いつもこのブログを覗いてくださっている方に
”全部読んで欲しい!”
なんて無茶は言いません。
よろしければちょぼの幼い日の画像だけでも見てやってください。



~前編~



2008年の暮れ、妻と二人でたまたま入ったペットショップに”そいつ”はいた。
ペットケージの中の”そいつ”は手を近づけるとノコノコ歩いて寄ってきた。
人懐っこいヤツ…。
店員の女の子がすかさずやってきて、

「気になっちゃうカンジですかァ~?」

・・・柳原可奈子か!?
ホントにそうやって聞いてくる店員を初めて生で見た…。

「抱っこしますか?」

と聞かれ、手を殺菌し”そいつ”を抱かせてもらった。
・・・おとなしい、・・・鳴かない、・・・どこを触っても怒らない・・・。
私の手の中でじゃれてくる”そいつ”に、
”俺の事好きなのかな?”
と勘違いさせられた…。
こういうことがペットが売れる大半の理由なのだろう。
後になって思うと、まんまとハメられたってヤツだ。

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初めて出逢った”そいつ”



妻と帰り道、
「あいつ、かわいかったね。」
「あの仔ならウチにいてもいいね。」

でも、当時公社の賃貸マンションに住んでて”ペットは禁止”なので、『飼う』という発想までは正直なかった。




インターネットでそのペットショップのHPをチェック。

”いた!あいつが!!”

あの時の愛嬌いっぱいの顔で画像が載ってる。
目をクリクリさせて、
「ボク、かわいいでしょ?」
ってカンジ…。
私はその画像をニヤニヤしながら見てた気がする。

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ペットショップのHPに載ってた画像。カワイイ~!!



それから毎日HPで”そいつ”をチェックし、画像に癒される日々。
でも反面、”まだ売れてないのか~”…と心配だった。




私は日曜日毎に”そいつ”に会いに行った。
”気になっちゃうカンジですか?”店員に、

「あの・・・いますか?」
店員「ああ!いますヨ~。」
私 「いい飼い主さんが見つかればいいな、と思って・・・。」
店員「いい飼い主さんになってくださいよ~。」

しだいに”そいつ”が気になって気になって仕方なくなっていった。



妻に、

「あいつ、まだ店にいたよ。なんで売れないのかな・・・。
俺、犬が好きなワケじゃなくて、あいつが好きなんだよ・・・。」


妻と話してるうちに妻が言い出した。

「あの仔、『ちょぼ』って名前にしようよ。」

飼ってもいないのに私達は勝手に名前を付けた。

『ちょぼ」』っていう言葉は『小さい(子)』とかっていう”愛称”らしく、妻が自分の祖父にそう呼ばれて可愛がられていたそうだ。




HPでちょぼが売れていない事を毎日確認して、時々会いに行って抱かせてもらったりする日々。
売れなくて本当に心配になったと同時にホッとしてた。

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時々私ひとりで会いに行った

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店員にポラで撮ってもらった。今も私が持ち歩いてる写真。





ところが運命の日が来る。
ちょぼがHPから消えたのだ。

どうしたんだ?売れてしまったのか?もしかして処分?

いてもたってもいられず、即ペットショップに問い合わせた。

「あの、いつもフレンチブルドッグ見に行ってる者なんですが、
あの仔、売れちゃったんですか?」

店員「いえ、今度長野の方でイベントがあって、
そちらに行くために本社に一時戻されたんですよ。
どうしたらこの仔のために一番いいのか考えてるんですが・・・。」


ちょぼは生後7か月を迎えようとしていた。
あの店で売れなかったのだ・・・。
あんなにいい仔なのに・・・。あんなにかわいいのに・・・。
あんなに人懐っこいのに・・・。
私は思う間もなく口から言葉が出ていた。

「あの、ウチで欲しいと思ってるんですが。」

ーーーなんでそんな事言ったのか分からない・・・。
でも、”ちょぼをどうにかしてあげたい!!”と思った事は間違いない。

店員「えっ!!ほんとですか?!すぐ本社から戻しますんで!!」

ーーーそしてちょぼはウチに来ることが決まった。
妻にもすぐ報告。

自分勝手に決めた後、冷静になってみると、不安があとからあとから次々出てきた・・・。

”ペット禁止のマンションでどうやって飼うんだ?”
”それより犬ってどうやって飼うんだろう?”
”二人共働きで留守にさせてさみしさやストレスは大丈夫なのか?”
”留守が多い中病気になったら?”

・・・結局ウチにちょぼが来ても不幸になるだけじゃないのか・・・?
迷いは吹っ切れぬまま・・・。




~後編へ~