徳川家康は、73歳まで生きました。当時としては長生きで
したが、もっと長く生きた人は古代からそこそこにいたよう
です。ただ家康の場合に特筆すべきは、その健康年齢の長さ
です。他界するまで、ずっと健康を維持していたようです。
死因は後世の検証によりますと胃がんだったと思われるので
すが、たた苦しんだり寝込んだりがなかったため、食当たり
による急死のようにしばらく伝えられていたのです。
家康が73歳まで当時としては驚くほどの健康を維持できた
のは、様々な工夫と研究がありました。
食生活の栄養面についても気を配り、旬の食材を積極的に食
べていたようです。適度な飲酒も、健康のためにしていたと
いうことです。
運動も、欠かさずやっていたそうです。鷹狩り、剣術、弓術、
水泳、乗馬などを続けていました。また、睡眠の大事さも熟
知して、夜はぐっすり寝ていたということです。
それだけならよくいる健康マニアですが、家康の場合それに
留まりません。駿府城のある現在の静岡県に、薬の畑を作っ
たというのです。
しかもその薬草畑には、1000種類以上の薬草を栽培し、
自分で調合までしていたというのですから、医者や薬剤師も
顔負けといったところですね。というか家康は、健康のプロ
だったのです。