ベールに包まれた鎌倉末期の名人刀工 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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昨日、鎌倉末期に活躍した粟田口吉光という短剣造りの名工

を紹介しましたが、今日は同じ時期に活躍しながら存在がベ

ールに包まれた刀づくりの名工を紹介します。

 

その前に、「正宗」というブランド刀は、有名ですね。これ

も刀工の名をもじった刀の名前でして、刀工は「岡崎正宗」

という人物です。「岡崎五郎入道」と称したこともあるため、

後世には「岡崎五郎正宗」という名で通っています。

 

ただし「正宗」という銘が入った作品がほとんどなかったた

め、明治時代の一時期「正宗架空人物論」なるものが唱えら

れた時期があります。

 

とはいえ実在性が完全に証明されていて、沸と呼ばれる刀表

面の刃文を追求して刀剣の芸術性を高めたその功績も伝えら

れているため、ベールに包まれているとまでは行かないでし

ょう。

 

彼らとは別に、やはり鎌倉末期に越中国で活躍した「郷義弘」

という刀工がいます。実力的には素晴らしくて愛用者、マニ

アやファンは多かったのですが、27歳で他界してしまった

ため、作品数が少なく、入手困難なため、ますます価値は高

騰しました。

 

郷義弘は、それこそ伝説の名工といえると思います。早逝の

天才刀工ですね。