アイヌの研究及び支援者が唱えた「源義経=ジンギスカン」説 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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徳川光圀が「源義経偽装死」を唱えて、それをたたき台にしてシーボ

ルトが「源義経=ジンギスカン」説を唱えた。そのことはすでに書いた

通りですが、この説はかなり後まで語り継がれています。

 

1924(大正13)年、北海道で牧師をしながらアイヌ民族の研究及び

救済活動をしていた小谷部全一郎という方が、『成吉思汗ハ源義経

也』という本を刊行しています。

 

それによると、

〇ジンギスカンが紋章として使っていた笹竜胆の紋は源氏の紋と同じ

である。

〇ジンギスカンが「ニロン族」だと伝えられているが、これは「二ホン」

ではないか。

〇国名である「元」は「源」ではないか。

〇戦術や戦い方が似ている。

などが主な根拠としています。

 

ロシアのハバロフスクの博物館には、日本式の古い甲冑と笹竜胆が

描かれた朱塗りの机があって、それが源義経のものではないかとも、

小谷部氏は言っています。

 

確かに、源義経とジンギスカンには、共通点があり過ぎますね。また

後世で元寇を断行したフビライがあまりに日本通だったことを考える

と、日本の情報を多く伝えた人が歴史上にいたことも、考えられます。

しかもフビライは、奥州の「金」の情報と、奥州藤原氏について詳しか

ったそうです。源義経の逃亡先は奥州で、匿ったのは奥州藤原氏で

す。義経からの情報が後世に語り継がれた可能性も、あるのではな

いでしょうか?