日本で初めて人間が発見して入浴するようになった温泉は、
道後温泉です。推古天皇や聖徳太子がわざわざ足を運んで
身を清めたことでも、知られますね。
ただし本格的な温泉行幸の先駆けとなったのは、有馬温泉の
ようです。
『日本書紀』によると、舒明天皇が639年に道後温泉に639
年に訪れていますが有馬温泉には「631年に86日間の湯治
をした」と書かれています。そしてこれが、史実上の天皇によ
る「温泉行幸」の先駆けとされているようです。
647年には孝徳天皇も有馬温泉に行幸したことが、記録され
ています。
その後一時衰退するのですが、奈良時代には僧・行基が再建
し、温泉寺も開設しています。そして平安時代では昨日触れま
したように、清少納言が「三名泉」に挙げるようになりました。
ところで、道後温泉はサルが、湯河原温泉はタヌキが発見した
ように、動物によって発見された温泉は数多いです。いずれも、
動物が気持ちよさそうに浸かっているのを人間が見て入浴する
ようになったのです。
そして有馬温泉ですが、大己貴命と少彦名命が傷ついた3羽の
カラスが泉水に浸かって傷をいやしているのを見て発見したとい
う逸話が残っています。つまり有馬温泉を発見したのは、カラス
ということになります。
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