大正9年1月14日、新聞各紙が当時の内務省の発令について
伝えています。
それによるとまず、全国に防疫官を派遣して、予防注射とマスク
の普及に努め、50万枚の注意書きを配布し、さらに
「口蔽器(マスク)を使用せざる者は、訓令を以て電車その他混雑
すべき交通機関に乗車せしめざるも差し支えなき」
といった通達が出されました。
この話は、或る本を読んで知ったのですが、その本には「今では考
えられないような話」という注釈がされていて、はるか昔のことと気軽
に楽しむ文脈になっています。1996年に発売された本です。
しかし今、考えられないどころか再び現実のことと、なっています。ち
なみに、当時アメリカで日本以上に流行ったというのも、同じパターン
ですね。
その当時と、まるで同じような現象が、起きてしまっているわけです。
救いなのは、そんなスペイン風邪による戒厳体制が長くは続くことな
く、平和な状況が一応は戻ったことです。今回も、そうなれるのでしょ
うか。
ミスターマニアック山科ですのmy Pick