683(天武天皇12)年、天武天皇は3本足のスズメを見せ、
「天瑞」であるとして、自らの政治が正しいことを天が認めて
くれたものであると熱弁したそうです。
そうしたら翌年記録的な日照りで凶作が続き、雨乞いをした
ところ、ハレー彗星が出現したということです。
「何かあるぞ」と危惧したところ、10月に大地震があり、11
月には土佐で大津波も起こりました。さらには東国に隕石
が落下したということです。
それだけでは、ありません。12本の角がある子牛が生まれ
たとか、4本足の鶏が現れたなど、考えられないような異常
事態が次々と湧き起こったそうです。まさに、末期的現象と
しか言えないでしょう。
そしてその翌年、改元したもののおかしな現象は続き、とうと
う天武天皇自身が波乱に満ちた生涯を閉じてしまったのでし
た。
これらは『日本書紀』に記されたものなので完全に鵜呑みに
はできませんが、ただ様々な天変地異が起き、宇宙の異変
があったことは確かとされています。