この「宇宙定数」という言葉は、アインシュタインが考え出
したものです。
地球も含めた宇宙には、「重力」というものがあります。こ
の重力というのは宇宙を潰そうとする作用があり、それに
任せたままだと宇宙は収縮します。
まあ、地球で考えても、そうですよね。重力は地球の外側
から内側に働くものですから、重力に任せればその分地球
は縮むわけです。
しかしそれに反発するエネルギーがあるはずだと、アイン
シュタインは考えたのです。そのエネルギーを、「宇宙定数」
としたのです。
ただアインシュタインは割と簡単に、この「宇宙定数」の論理
を撤回しました。しかしその後の研究で、この「宇宙定数」が
あると見る説が、圧倒的主流となっています。
しかもその「宇宙定数」というエネルギーはかなり強烈な力を
持って重力に反発していて、そのことが宇宙の膨張を加速さ
せているのではないかということです。
この「宇宙定数」というエネルギーの詳しい構造は、判明して
おりません。こんなことを書いている私ですが、想像もつきま
せんね。ただし、そういうものが存在しているという事実が、と
ても興味深く、想像力を掻き立ててくれるので、こうして書いて
いるのです。
重力に反発し、宇宙を膨張させるエネルギー。果たしてそれは、
何なのでしょうね。