「人は軽蔑されたと感じた時に最もよく怒る。だから自信のある者はあまり怒らない」
哲学者・三木清の名言です。これは、若い時から頭ではわかっていたことですが、年を経るに従い、つくづく実感することです。
特に、地位を得たり年長になるにつれて怒りっぽくなる人がいますが、それはなめられまいという気持ちが強くなるためで、自信のなさ、底の浅さをさらけ出しているようなものですね。
裏を返せば、なめられる心当たりがあるということです。地位ほどの人物ではない。年齢ほどに熟成されていない。そんな気持ちでしょうね。
怒られた方は、それを見抜けば、楽になります。怒りっぽくなってしまった方は、守りに入るねでなく、自信がないことを、「まだ伸びる余地がある証拠だ」と考えることで、余裕が出て、その余裕がやがて自信につながると思います。