アンコウのオスの、驚くほどに限られた存在価値。 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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寒い時期、アンコウ鍋が美味しいです。意外と知られていないのが、私たち人間の食べるアンコウが全てメスだという事実です。


オスのアンコウは、メスの10分の1の体の大きさしかなく、食用には向かないとされているのです。


このアンコウのオスですが、自立心ゼロというのが何よりの特徴です。


メスを見つけるとその体に取り付いて、生涯寄生して生きていきます。腹部に貼りつき、皮膚を癒着させ、メスと同化させてしまうのです。


やがてオスは、機能するのが生殖器だけ、という状態になるのです。血管までがメスと共用という形になり、メスから栄養をもらって生きることになります。

何故生殖器だけ機能が残るかというと、子孫を残すためです。言い替えれば、アンコウのオスの存在価値は、子孫を残すことのみということになるのです。


メスにとってみれば、オスは道具のようなもの。魚の生態は、様々ですね。生涯のうちに自然に性別が何度か変わる魚も、珍しくないですし。