土方歳三の俳句 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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私は高校の途中から大学を、高幡不動にあった実家から通いま

した。日野市のその辺といえば、新撰組の土方歳三の生家があ

ることで有名です。実際、土方という苗字が多い所でもありました。


その土方歳三といえば、新撰組の他、俳人としてもちょっと鳴らして

いるのです。「豊玉発句集」という作品集も、残しております。


「白牡丹 月夜月夜に 染めてほし」

「年々に 折られて梅の すがた哉」


更に、

「しれば迷い しなければ迷わぬ 恋の道」

「報国の こころわするる 婦人かな」


上手かどうかは別として、情感はあって、しかも、二枚目土方歳三

のキャラクターとセットとして考えれば、魅力的な句集だと思います。


そして、テーマが花と恋に集中しているのもなかなかでして、しかも、

モテる身でありながら、恋の句に関しては「女性に心を乱される男」

を描いているところは、プレイボーイといわれた真骨頂。人の心を

つかむのがさすがに上手ですね。


対照的に近藤勇は硬派で通っておりましたが、これは、女狂いで道場

にも常に愛人を連れ込んでいた父親の反動という見方が主流のよう

で、私もその意見に賛成です。