日本酒の銘柄に、「正宗」とつく銘柄が、多いようです。これ、誰か
武士の名前をもじったものと、私は昔、思っておりました。
しかし、全く違うのです。単なる語呂合わせ。結構ネーミングの
理由は、単純でした。
日蓮正宗という仏教の宗派が、あります。これ、今は「にちれん
しょうしゅう」と読むことが多いようですが、元々は、「にちれんせ
いしゅう」が正式でした。
この「正宗(せいしゅう)」を、「清酒」に引っかけたのです。だから
といって、日蓮正宗の信者が作ったというわけではありません。
あくまでも、語呂合わせ。オヤジギャグから生まれたようなもので
す。
この「正宗」という銘柄を最初に使ったのは、1830~1844年まで
の天保年間、灘の造り酒屋の山邑太佐衛門という人だったそうです。