【たわごと】近況報告的な何か。 | やさしい時間

やさしい時間

ときメモGSの妄想小説です。

ネタバレなSSもアリ。
一部限定公開もアリですのでご注意を……。

大変ご無沙汰しております、主です。

GSな妄想も書きたいなーと思いつつ、時間と集中力の無さになかなか手が付けられておりません。
書きたいと思ってるネタはあるのに…(´・ω・`)

さて、最近の主は久々にゲーム熱が訪れていて、GS以外の乙女ゲをちょこちょこプレイしてます。
やっぱり現実逃避には二次元が一番。

「緋色の欠片4」やったり、「死神稼業~怪談ロマンス~」やったりしましたが久々にはまり込んだのはコレ。
「夏空のモノローグ portable」

ハマりすぎて夢にまで出てきましたよ、沢野井部長!
'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

そんな訳で、この場を借りてちょっと部長さんへの愛をここで語らせていただこうかと思います。
え、聞きたくない?そんな方はサクッとスルーしてくださいな♪
ネタバレ含んでてもいいよ、聞いてやるよな方だけどうぞm(__)m



さて、この「夏空のモノローグ」。
購入のきっかけは、アマゾンで『あなたへのお勧め』で見かけて気になっていたんですが、友人から面白いと推されまして。
で、たまたまブラブラしに行ったジョー○ンで見つけたから買っちゃいました。
電気屋さんをブラブラするのが好きなんですw

物語の舞台は、海沿いの小さな町、土岐島市。坂道が多い、何の変哲もないその田舎町が他の街と違うところは、「ツリー」と呼ばれる謎の建造物があること。
30年ほど前に、一夜にしてその姿を現した「ツリー」。誰が、何のために、どうやって作ったか。数多の科学者たちが調べたけれど何も分からずじまい。やがて世の関心も薄れ、今やただの寂れた観光資源に過ぎない。

主人公は、そんな街に住む高校2年生・小川葵(名前変更可能)。
一年前に原因不明の記憶喪失になり、それ以前の記憶をすべて失ってしまった少女。他人との交流を恐れ、孤立していた彼女は保健室登校をしていたころに全教科を見てくれていた非常勤講師・朝浪皓に導かれ科学部に入部。
そこで過ごした時間をとても大切に思い、唯一の居所だと思っていた科学部は7月30日をもって廃部することが決まっていて…。

科学部廃部の前日、7月29日。科学部長・沢野井宗介の提案で夜の「ツリー」観測に出かけた科学部員たち。その瞬間、「ツリー」は不思議な旋律を奏で出し、世界は7月29日を繰り返す――。

というようなお話。

7月29日のループに巻き込まれてしまった科学部員たちは、それからループの謎解明と脱出方法を探るため(?)、色んな実験を始めます。
実験とは言っても、自称天才である沢野井部長の無茶な研究に振り回される訳ですがw

ここで、7月29日の1日ループ現象について少し。
ループは7月29日の深夜0時になると、7月29日の起床時間に巻き戻ります。
このループ現象に気が付いているのは、科学部のメンバーのみ。
すべての事象は7月29日の朝に巻き戻るため、ループを超えて持ち越せるのは科学部員たちの記憶のみ。
紙やメディア等に記録を残しても、深夜0時を超えると29日の朝の状態に戻ってしまいます。

そのループ現象を利用して、色んな実験を行います。
ツリーの発光とループ現象には関連性があり、なおかつそのループに巻き込まれた科学部員たちはツリーとループ現象に何らかの影響を与えている、と仮説を立てた部長さんによるさまざまな実験ですw

ある時は、「落下中にループが起きたらどうなるか」を検証するために1年生科学部員カガハルくんをそそのかし、深夜0時間近に屋上から飛び降りてもらったりとか。

ある時は、「本当に何の記憶媒体もループを持ち越せないのか」を検証するために何故かポエム大会をすることになったりとか。

ある時は、「ループに巻き込まれた科学部員たちの心理状況がツリーにどのような影響を与えるか」を検証するために肝試し大会をすることになったりとか。

ある時は、「科学部唯一の女性部員である主人公の心理状況がツリーにどのような影響を与えるか」を検証するために、ちょっと恋でもすることになったりとか。

…というような、結局何の成果も得られないような実験を数多く行います。
そんな面白おかしい日々を過ごすうちに、それぞれの部員が抱える問題が少しずつ明らかになって行きます。

主人公と同学年で科学部副部長の木野瀬一樹君は、実は主人公とは彼女が記憶喪失になる以前からの知り合い…というか、付き合う一歩手前くらいの関係で。
中学時代、主人公に一目ぼれした木野瀬一樹君は、告白するも振られて、お友達からの関係になります。受験勉強を一緒にするうちに二人は心を通わすようになり、晴れて二人そろって同じ高校に入学。そして、もう一度ちゃんと告白しようと決めた木野瀬くんは主人公をツリー広場に呼び出します。待ち合わせ場所に急ぐ木野瀬くん、しかし突然、ツリーが謎の発光を始め、木野瀬くんが駆け付けたときには主人公はツリー広場で倒れていて…それ以前の記憶を、全て失ってしまったのです。
葵の記憶喪失の原因は自分、そう思いあの日あの場所に葵を呼び出してしまったことを悔やみ、彼女が再び笑って暮らせるように、自分の気持ちは押し殺して傍で見守り続けると彼は心に決めて…。

科学部1年の加賀陽。通称カガハルくんは、幼いころに絵心に目覚め、自分を表現できるものは絵だと信じて努力をしてきた人。けれど、中学時代に事故に遭い、以前のように絵を描けなくなってしまいます。それまでチヤホヤしてくれていた人たちは離れていき、彼は絶望して…それまで描いた絵をすべて燃やしてしまおうとします。その時、たまたま通りかかった主人公に、事故後初めて描いた拙い絵を一番いいと褒められ、再び絵を描くことを決意。
そして、その時主人公が着ていた制服から主人公と同じ高校に入学。科学部で彼女と再会。けれどその時には、葵はすでに記憶を失った後で。それでも彼女が言ってくれた言葉は自分の運命を変えた、葵は運命の人だ、と。会うたびに「先輩、好きです。結婚してください」みたいに告白を繰り広げるようになります。(毎回あっさり振られる訳ですがw)
毎回冗談めかした告白をするのには、葵が本気に受け取らないようにという理由があり。彼は、この夏が終わったら、絵の勉強をするために海外へ留学することが決まっていたのです。

カガハルくんと同じ1年生の篠原涼太君は、明るくムードメーカー的なカガハルくんとは対照的に物静かでいつも本を読んでいる読書家。口数は少ないけれど、口を開けば痛烈な皮肉を言いあまり人を寄せ付けようとはしません。
篠原君は、思い出を保持できないという先天性の病を抱えていたのです。少しずつ進行して、いずれは人と生活できなくなってしまうだろうと医師から告げられていた彼は、いつかは一人になってしまうのなら、その前に楽しい思い出をたくさん作っておきたい、と高校に進学。そして科学部に入部することに。常に手帳を携帯し、細かにメモを取ることで失った思い出を補っていた彼は、ループに巻き込まれることでその手段すら奪われて…。

科学部顧問の浅浪皓。よれよれの白衣とぼさぼさの髪がトレードマークの、非常勤講師。
暇を見つけては部室でプラモを作っているような、だめな大人を絵にかいたような先生です。面倒事が嫌いで、お金にも細かく、あまりいい噂の無い先生ですが、記憶を失って教室に通えなくなった主人公の専任講師をしていたこともあり、主人公からは絶大な信頼をされています。
浅浪顧問には年の離れた弟がいて、その弟は長い間入院をしています。たった一人の大切な家族、その入院費用を稼ぐために、他校に転任することが決まっていて、それが科学部廃部の理由とされています。

そして、科学部部長の沢野井宗介。
黙っていれば完璧なビジュアルの持ち主ですが、非常にパワフルな行動力と洞察力、そして無駄なまでに色んな才能を持ち合わせた人です。
謎の発明品を作っては部員たちで試運転→爆発、「いいことを思いついた」と言っては部員たちを巻き込んで実験→爆発、そして爆発。と言ったように何だかよく分からない騒動を起こしては爆発を繰り返しているようなはた迷惑な人w
そんな部長さん、ツリーには格別な思い入れがあるようで。ループの最初の日、7月29日に夜のツリー観測に出かけようと言い出したのは他ならぬ沢野井部長で、その日「ツリーが歌う」と断言していたのもこの人。
部長さんのお父さんはかつてツリー研究の第一人者で、部長さん曰く「最もツリーの真実に近づいた研究者」。他の研究者たちが早々に手を引いて行ったツリー研究を、私財を投げ打って続け、ツリー=タイムマシンであるという説を唱えた人。その現実離れした説を世間の人は笑い、失意のうちに10年前交通事故でお父さんは亡くなりました。
そのお父さんの研究が正しかったことを証明したい、そしてそのタイムマシンでお父さんの交通事故をなかった事にして、世界を『あるべき姿』に戻したい。それだけを糧に部長さんは一人で研究を続けてきていたのです。
研究に没頭するあまり世間から孤立し、孤独感から逃げるように研究にのめり込む。幼いころからそんな生活を送っていた部長さんはどうしようもないほどの孤独感から仲間を欲し、入学した県立土岐島高校で科学部を立ち上げます。
そして、そこで出会った浅浪先生、そして部員たち。自分が何をしても笑って許してくれる、心優しい仲間たちと共にループする日々を送りながら、部長さんはツリー=タイムマシンであるという説が真実であったと確信。そして、自分の望みをかなえる方法を突き止めます。
けれど…お父さんを救い、自分が望む結果を得られれば、科学部は存在しなかったことになる。何よりも大切に思っていた仲間たちとの記憶も、きずなも。すべて最初からなかった事に…。
迷いを抱えたまま過去に飛び、お父さんと再会した部長さんが出した答えは…。

この部長さん。本当に科学部のメンバーを大切に思ってるんだなぁということが他キャラ攻略時にチラホラ見えて相当悶えましたw
主人公が迷い先に進めなくなってしまいそうになった時、そっと告げられた助言が、もう…!!
'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
普段はみんなを振り回して傍若無人に立ち回っているように見えるのに、しっかり部員全員をよく見てくれていて、なおかつ本人が悩み隠しているようなことも見通していて。それを踏まえたうえで主人公が取るべき道をそっと教えてくれているような…。

例えば、葵の記憶喪失の原因を作ってしまったと思っている木野瀬くん攻略時。かつて付き合っていた二人に、「恋愛感情がツリーにどのような影響を与えるか」を調べるために付き合えと指令を出して。徐々に互いを想う気持ちが膨らんできたころに、【互いをよく知るために互いの過去の話をするように】との指示を出します。
もちろん、木野瀬くんと葵が、葵の記憶喪失になるまでの関係を知っていて、なおかつ木野瀬くんがそれを負い目に思っていることも知った上で。
葵との過去を引きずっている限り、木野瀬くんが明日に向かえないから。

例えば、病気で余命が少ない弟を不憫に思い、永遠にループが続けばいいと望む浅浪先生攻略時。ループが続く限り、弟の病が進行することは無く、いつまでも笑って暮らしていける。そう望み明日を望めなくなりつつあった先生と葵。
部長さんの手によって先生の弟も記憶を持ち越せるようになり、たくさん楽しい思い出を作って思い残すことがないようにしよう。そう決めたのに。もう少し、もう少しだけ、ループを止めるのを待って欲しいと望んだ葵に部長さんが問います。
本当に、あと1週間ループを伸ばすだけで満足ができるのか。1週間後、1か月後、1年後。そのたびに同じことを望むのではないか。
一見冷たいようだけども、問題を先延ばしにして逃げるだけでは何の解決にもならないことを分かっているからこその助言ではないかと。。

まあ、要するに普段は常に訳の分からない装置を使って実験を繰り広げ、爆発したり爆発したり爆発したりと騒動の中心にいる困った人なのですが、ホントは仲間の事を大切に思い、仲間が哀しい思いをしてたりすると素早く感知して間違った方向に進まないようにそっと背中を押したりしてくれる優しい人な訳です。

で、このツリーとループの関連性をループ現象が起きる前から知っていて、なぜループが起こったのかも原因を知っていて、その上でみんなが明日を迎えられるようにバカ騒ぎを繰り広げている訳です。

しかし…この人、あの日ツリーが歌い出してこのループ現象が起きると予測した上で、最初の7月29日の夜にツリー観測を提案しているんですよね。。
しかも、ループが起きたらそれをうまく利用して時間を最大限に使えるよう、徹夜で29日を迎えて自分の秘密基地に研究資材をたんまり用意しておいて。
つー事は、ループが起こることは確信していて、部員たちを誘っている訳です。大事な仲間をループに巻き込むことが分かっていたのに、何でだろう…とか主は気になりまして。。
まあ、意外に寂しん坊な部長さんの事だから、単に一人でループをするのが嫌だったんじゃないかとか、ただ単に幼い日に聞いたツリーの歌がすごく綺麗だったから仲間にも聞かせてあげたいとか思ったんじゃないかなー…みたいな…。

主の悪い癖で、ゲーム内では語られないキャラの心理とかその時の感情を一人妄想してはニヨニヨしてしまう訳ですね!(。-∀-)ニヒッ

そして、科学部全員攻略後にルートが開く、最後のキャラクター・綿森楓。
ツリーの、そしてループ現象の謎をすべて知る人物です。時折主人公の前に姿を現しては、謎の言葉を残して消えていたその人は、30年前に一夜にして巨大建造物ツリーを創った人。
無限に広がる未来の可能性の中から、自分の望む可能性を実現させることができる能力者で、かつて研究者たちからは『観測者』と呼ばれていた人物。
世界は7月29日を繰り返していただけではなく、7月29日の1日ループを抜けると1年前に巻き戻るという1年ループをもう何千回と繰り返していたのです。そして、1日ループの記憶持越しが出来ていた科学部員たちも1年ループでは記憶のリセットが行われる。1年ループで記憶を持ち越せるのは綿森楓のみ。
何千年という時間の中、葵と科学部員たちの動向を見守り続け、そして誰より明日を待ち望んでいた人です。

綿森楓ルートでは、全ての謎が明らかになり、本当にループを終わらせることができます。
ループ最後の日、部員たちは綿森楓も加えて部室でお別れ会を開きます。その時の部長さんの演説がたまらなくしびれましたよ!!'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ


「最後のループが終わり、我々は全員もう一度1年前から人生をやり直す。我々全員が再びここに集まる確率は10分の1」

「だが僕は確信している」

「統計学などクソ喰らえだ!これはお別れ会などではない!我々科学部の新しい門出を祝う祝賀会である!」

「土岐島高校科学部はメンバー全員、一人残らずまたここに集められるであろう!!」


1年前に巻き戻されれば、培ってきた記憶も絆もすべて1年前に巻き戻る。再び全員が科学部に集まる確率はたった10分の1。それを一番理解した上で、そう断言した部長さん!!
好きです!!'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ