ガールズトーク。 | やさしい時間

やさしい時間

ときメモGSの妄想小説です。

ネタバレなSSもアリ。
一部限定公開もアリですのでご注意を……。

「んもう!バンビったら、また腕を上げたわね!」
 こうしてカレンの家でお泊り会をするのは何度目だろう、と食事中にカレンに抱きつかれて慌てているバンビを眺めながらぼんやりと思った。
「カレン!スープがこぼれちゃう!」
「あー、ごめんごめん。だってバンビの作ってくれたこのスープ、すごく美味しいんだもーん」
「確かに」
 バンビとカレンと私。高校に入ってから気が付くといつも一緒だった。初めてのお泊り会の時は、ご飯は散々だったなぁとテーブルの上に並べられた食事を見渡した。
 同じことを考えていたのか、お茶碗を手にしみじみとカレンがつぶやく。
「一番最初にお泊り会したときは、レンジでチン!みたいなのばっかだったじゃん?それを思うとさー、私たちも成長したよねぇ」
 と言うよりも、と再びカレンがバンビの方へ身を乗り出す。
「バンビ!女子力上がったわね!カワイイ上に料理上手になっちゃって!」
「そ、そうかな」
「そうよ!もういつでもお嫁に行けるわね!…バンビ、アタシのお嫁さんになっちゃわない?」
「もー、カレンったら」
 クスクスと笑うバンビは確かに変わった。女の子らしくなったというか、カレンじゃないけど女子力が上がった感じ。その理由は、星の声を聞かなくても明白。チラリとカレンの方を見ると、どうやらカレンも同じ考えに至っているらしい。
 …これは、後でゆっくりと色々聞かなきゃね?
 目配せをしあった私とカレンを見て、バンビがきょとんと小首をかしげた。
「二人ともどうしたの?」
「ううん、なんでもない」
「そそ、なんでもないの。さっ、ご飯を食べ終わったら本番行くよ!」
 そう、まだ夜はこれからなんだから。


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久しぶりなのでリハビリがてらに書いてみた。
キューティー3のやり取りは何だか可愛くて好きですw