【サン・ジョルディの日】
若王子 好き以上
学力パラ 150以上
4月23日に発生
―昼休み・中庭にて―
デ(……ふぅ、久々に読んでみたけど、この本やっぱり面白いな)
?「○○さん」
デ「あ、若王子先生」
若「お昼休みに読書ですか?」
デ「はい。昔、読んだことのある本なんですけど、久しぶりに読み返してみてたんです」
若「何を読んでいたんですか?」
デ「えっと…『ドン・キホーテ』です」
若「や、懐かしいですね。先生も昔読んだ事があります」
デ「久々に読み返してみると、ちょっとした発見があって面白いですね」
若「そうですね。君はなかなか勉強熱心で良い生徒です」
デ「そんな事…」
若「そうだ。『ドン・キホーテ』と言えば…」
デ「?」
若「○○さん。4月23日は何の日か知ってますか?」
デ「え?4月23日って今日ですよね?えっと…」
若「ブ・ブー。時間切れです。今日は『サン・ジョルディの日』ですよ。だからこれを君にプレゼント」
デイジーに一輪の赤いバラを差し出す若王子のスチル発生
デ「え?こ、これを私にですか?」
若「はい。今日は女性に赤いバラを贈る日です。だから、君にプレゼント」
デ「あ、ありがとうございます…」
スチル終了
デ「先生、『サン・ジョルディの日』て何ですか?」
若「元々はキリスト教の聖人・ゲオルギウスの祝日だったんですが、『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスの命日とシェイクスピアの誕生日と言う事もあって、文学に縁の深い日なんです」
デ「はぁ…」
若「本来は男女でバラを贈り合って祝う日だったんですが、1923年にカタルーニャ地方の本屋が本を買った人に赤いバラを添えていたことから、次第に男性が女性へ赤いバラを、女性が男性へ本を贈る日となったんですよ」
デ「へぇ…。そうだったんですか。さすが若王子先生、よくご存じですね」
若「えっへん。ざっとこんなもんです」
デ「あ、そうだ。じゃあ私も若王子先生に…」
若「?」
デ「この間、本屋さんで見つけたんですけど…。若王子先生が喜びそうだと思って、つい買っちゃったんです。だから、先生にプレゼントしちゃいます」
若「やや、どうもすみません。気を遣わせてしまって…」
デ「いえいえ。先に私が読んじゃったので、申し訳ないんですけど…」
若「や、これはいいですね。可愛い猫の写真がいっぱいだ」
デ「ふふふ。そうでしょう?先生は猫が大好きだから、きっと喜んでくれると思ってました」
若「どうもありがとう。君は本当に本を読むのが好きなんだね」
デ「はい。本の世界なら、冒険も旅行も自由にできますから」
若「ははは。それは楽しそうだ。じゃあ、僕もそれに混ぜてもらおうかな」
デ「え?」
若「○○さん。先生、実は君の喜びそうな本を持ってます。放課後、化学準備室に来ない?」
デ「え?いいんですか?」
若「はい。いつものビーカーコーヒーを入れてお待ちしてますよ」
デ「わーい。ありがとうございます!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今朝の新聞のコラム欄を読んでいて、4月23日が「サン・ジョルディの日」と言う日だと知りました。
色んな記念日があるものですねぇ…。
と言うあたりから生まれた妄想です。
ちなみに、ドン・キホーテもシェイクスピアも読んだことがありません(^_^;)
これを機に読んでみようかな?