志波×子供 | やさしい時間

やさしい時間

ときメモGSの妄想小説です。

ネタバレなSSもアリ。
一部限定公開もアリですのでご注意を……。

 ボールが宙を舞う。ふんわりと、柔らかく。地面に落ちて転がるボールを、楽しげに追いかける小さな体。拾い上げたボールを、こちらに投げ返そうとするが、それはいつも真っ直ぐには戻ってこない。
「ふ…。ノーコン。どこに投げてるんだ」
 横にそれて転がるボールを拾い上げ、再び投げる。少し大きめのゴムボールは、地面に落ちて転がる。それを楽しげに追いかける小さな体。
 追いついて、ボールを拾い上げ、得意げに笑ってこちらを見る。つられて、思わず笑顔になる。
「さあ、投げてみろ。今度は真っ直ぐに」
 コクリとうなずいて、真剣な表情でボールを投げる。やっぱりそれは、俺の元には届かずに、地面をコロコロと転がる。それでも楽しそうにお前は笑う。
「はは。しばらく特訓が必要だな」
 笑って、ふと時計を見ると、もうこんな時間。
「さあ、そろそろ帰ろう」
 差し出された小さな両手にボールを持たせ、その体を抱き上げる。走り回って上気した頬が、にんまりと笑う。
「帰ろう。お前のママが待ってる」

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mixi日記でキャラ当てクイズSSとか言って書いていたものの志波くん編。


志波くんの子供は志波くん同様野球少年になると思います。

きっとパパに鍛えられ、いいピッチャーになるでしょう(笑)