【前夜 ~クリス編~】
クリス 親友ときめき状態
親友告白の条件を満たしている
3年目の3月1日に発生
デ(明日はいよいよ卒業式か…)
~♪
デ(こんな時間に誰だろう?…あっ!)
?『もしもし、○○ちゃん?』
デ「クリス君!?どうしたの、こんな時間に…」
ク『うん…。ちょっと、君に話したいことがあって…。ちょっと、出てこられるかなぁ?』
デ「今から?良いけど…」
ク『良かった。そしたら、公園のトコにおるから。気ぃ付けて来てな?』
デ「うん」
電話終了
デ(クリス君…。ちょっと元気がないみたいだったけど、どうしたんだろう?)
―公園―
デ「ごめんね、クリス君!遅くなっちゃって」
ク「ううん。こんな時間にゴメンな」
デ「私に話したいことって…何?」
ク「うん…。ボクな、卒業したら、すぐに引っ越しするんや」
デ「え……」
ク「ほら、前に話したことがあるやろ?卒業したら、お父ちゃんの会社の手伝いをするために、その勉強をせなあかんて。だから…」
デ「そんな…」
ク「それで、卒業式の後、すぐに準備せなあかんから…。明日はゆっくりお別れする時間ないと思って」
デ「クリス君…」
ク「明日…。うまく行くといいね、彼と。その後の話を聞かれへんのは残念やねんけど…」
デ「私…。私は…」
ク「うまく行くように、祈っとくな」
デ「……」
ク「○○ちゃん?どないしたん?」
デ「…ぐすっ」
ク「…えぇ!?ど、どないしたん!?なんで泣いて…」
デ「私…私ね…」
ク「まだ泣くんは早いでぇ。それは、明日の卒業式に置いとかな…」
デ「そうじゃないの。私…。クリス君が行っちゃうのが、悲しいの」
ク「○○ちゃん…」
デ「私…。ずっと、ずっとクリス君に謝らなきゃいけないと思ってたの」
ク「ボクに…?何で?」
デ「私、卑怯だから…。ホントは、もう彼の事は何とも思ってなくて…。でも、クリス君が相談に乗ってくれるから、ずっとそういうフリをしてたの」
ク「○○ちゃん…」
デ「私、ホントはクリス君の事が…」
ク「ちょっと待った~!」
デ「?」
ク「○○ちゃん、その続きは…。明日まで、取っといてもらってええか?」
デ「クリス君…?」
ク「ボクも、いっこ、君に謝らなあかんことがあるわ」
デ「?」
ク「ホンマはな、引越しの準備、ほとんど終わってるんや。だから、明日はゆっくり出来るんやけど…。もし君が彼と上手いこといったら、そんなん見てられへんから…。だから、すぐに帰ろうと思ってたんや」
デ「クリス君…」
ク「だから、これでオアイソ。な?」
デ「…それを言うなら、おあいこ、でしょ?」
ク「ああ、それ。オアイコ」
デ「…ふふふ」
ク「へへへ。やっと笑ってくれた。やっぱり君は笑ってる方が可愛いわ」
デ「クリス君…」
ク「…ホンマは、このままハグしてチューしたいくらいなんやけど…。明日のお楽しみにしとくわ。今日は遅いし、帰ろっか。送ってくわ」
デ「うん!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
卒業式前夜ネタPart.2でございます。
ネタとして書くには苦手意識のあったクリス、でも意外にすんなり出来ました。
苦手意識、ちょっとは薄くなってきたかなぁ~?
クリスのお国柄としては、きっとそのままハグしてチューもOKなんでしょうけども、やはりそれは卒業式後の灯台まで我慢していただきました(笑)