赤城くんと初詣 | やさしい時間

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ときメモGSの妄想小説です。

ネタバレなSSもアリ。
一部限定公開もアリですのでご注意を……。

【偶然の初詣】


遊くんと初詣に行く
晴れ着を選択
3年目の1月1日に発生


遊「お姉ちゃん、早く早く~!」
デ「もう、遊くん、ちょっと待ってよ」
遊「…あれ?あの人」
デ「どうしたの?…あ」
遊「この間、お姉ちゃんとバーガーショップで一緒にいた人だよね」
デ「うん、そうだけど…」
??「…あれ、君は」
デ「赤城くん。あけましておめでとう!」
赤「あけましておめでとう。…へぇ、君、晴れ着なんて着るんだ」
デ「うん、お正月だしね。どうかな?」
赤「お正月っぽくていいね。その、似合ってると思うよ」
デ「ふふ、ありがとう」
赤「君、もしかして、初詣に行くところ?」
デ「うん。赤城くんは?」
赤「僕は…ほら、正月って親戚やらなんやらが来て落ち着かないだろ?だから気分転換に散歩でもしようかと思って。そっちは、もしかして弟?」
デ「あ、この子はうちのお隣の子で…」
遊「あっ!俺、友達と約束があったんだ!」
デ「えぇ!?」
遊「そ、そういう事だから、お姉ちゃん、ごめんね!俺、ちょっと行ってくる!」
デ「ちょっと、遊くん!…行っちゃった」
赤「(小声で)もしかして、気を使ってくれたのかな…」
デ「赤城くん?」
赤「あ、いや…。その、良かったら…初詣、僕と一緒に行くかい?君もせっかく着物を着てるんだし…」
デ「うん、そうだね」


 ―はばたき神社・参拝後―


赤「君、ずいぶん長いことお参りしてたけど、何をお願いしたの?」
デ「うーん…。赤城くんは?」
赤「僕?僕は…その、君と…」
デ「?」
赤「い、いや、ほら、おみくじがある。君、ああいうの好きだろ?引いていく?」
デ「あ、うん!」

デ「やった、大吉だ!今年はいい事ありそう。赤城くんはどうだった?」
赤「中吉。普通だね。それより知ってる?大吉って、後はくだる一方だって」
デ「え?」
赤「ほら、大吉って一番良い運勢だろ?だから後は落ちていくんだって」
デ「うぅ…。どうしてそういう余計なこと言うかな」
赤「ゴメン。何か、すごく喜んでる君をからかってみたくなって」
デ「もう…」
赤「そんな怒るなよ。せっかくの着物も、台無しだぜ?」
デ「だって…」
赤「…ごめん。まさかそんなに怒るとは思ってなかった」
デ「ふふ、冗談。ちょっと怒ってるフリしてみただけ」
赤「…はは、やられた」
デ「ふふふ」
赤「…ね、もう初詣は終わっちゃったけど、その辺まで、一緒に帰ろうか?」
デ「うん!」



 ―帰宅途中―


赤「はぁ、もうすぐ卒業だね」
デ「うん、そうだね。赤城くんは卒業後はどうするの?」
赤「僕は大学に進学するつもり。君は?」
デ「…ちょっと迷ってるんだけど、私も進学しようかなぁって」
赤「そうなんだ。どこを受験するの?」
デ「うーん…」
赤「あの、もしよかったら…」
デ「あっ!私、こっち側だから」
赤「あ、うん」
デ「…赤城くん?もしかして、今、何か言いかけてた?」
赤「いや、大したことじゃないんだ。じゃあ、お互い受験頑張ろうね」
デ「うん!今日はありがとう!」


デ(赤城くん、何を言いかけてたんだろう?)


赤(彼女の志望大学、聞きそびれちゃったな…。同じ大学に行けるといいんだけど…)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


クリスマスもバレンタインも誕生日もプレゼントが渡せない赤城くん。

いつも偶然出会うだけだから…ホントは一緒に初詣とか、行ってみたかったですね。


ゲーム本編では赤城くんと一緒にできるイベントが少ないので、こういう妄想をするのは楽しいです( ´艸`)