1期6話『学園祭!』。

唯ちゃんがライブ会場である講堂に、ギターアンプを運んでいます。

その名も『Marshall/MG15CDR』。

楽器屋さん視点で見るけいおん!


イギリスの有名なアンプメーカーによる、自宅練習用のアンプです。
MGシリーズの15W出力のCDインプット付きのReverb機能搭載』という意味です。
もう後継機種に取って代わっていますから、新品ではもう手に入りません。

その重さ約7kg。
ギー太の重さが推定で4kg強ですから、唯ちゃんが重そうに運んでいるのもうなずけますね。
そんな話はさておき。。

通常ライブハウスなどには100Wくらいの出力のギターアンプが備え付けられており、そのアンプにマイクを立てて増幅し、さらに客席用モニターから鳴らします。

今回ライブを行う講堂は、ざっと見一般的なライブハウスの数倍はあろうかという規模。
そこでわずか15Wの出力しかない自宅練習用アンプでライブをするのはちと厳しいかと。。

僕が軽音部だった時代、音楽室規模で、30Wのアンプを使ってやっと生ドラムと対等の音量だった覚えがあります。
ああ文化祭。
男子校に女子がひしめいた、3年間で唯一の日。楽しかったな。

はい話がそれました。

そんな桜ヶ丘高校軽音部ですが、のちのライブではマーシャルのスタックが
ドーン
と鎮座する本格設備になっています。

まあその話はまたいずれ。。!
僕はギタリストですが、けいおん!の曲はなぜだかベースを弾いてみたくなります。

今日は休日だったので、GO!GO!MANIACをコピーしてみました。
と。。
『ミスったらリハってことにしてもう一回!』のとこでD#の音がでてきて、半音下げチューニングだということに気がつく。

ということでチューニングし気を取り直して最初から。。

順調に進んでいき、あとはアウトロを残すだけ!

ん。。!


今度はDの音が!!

まじかよ。

レギュラーチューニングのセッティングにしてあるベースなので、ただチューニングを(半音下げならまだしも)1音下げにしただけでは弦のテンションが足りないではないか!!

ベースの弦交換&調整までする気力もなく、
あと一歩のところで挫折www


こんなことは今回が初めてではありません。

去年の忘年会。
女子高生のコスプレで『ふわふわ時間』のコピーをやったときは、ラップのところで半音下げだということに気づき。

Cagayake Girls!ではアウトロでやはり半音下げだということが発覚。

実に耳コピ泣かせの楽曲たちであります!


へこんだところで最新の2期9話でも見よっと。


僕の地域は関東の2週遅れ、しかも放映が2:35なので、なかなかリアルタイムで見ることができず、もっぱら動画サイトに頼りっぱなしです。

ふでペン~ボールペン~ゆいあずバージョン。
よかった。
てか女子高生があのアレンジをできることがすごい。

唯ちゃんが勉強がんばるつもりが、ついギターの練習をがんばっちゃったシーン。
ギー太が一瞬アップになります。

こないだあずにゃんにオクターブ調整してもらったはずなのに
見るからに狂ってる!
とくに1、2弦。

そして演芸大会本番のシーン。。

もっと狂ってる!!!

サドルすべてがあんなにネック寄りになっているのはありえません。

ああ、調整してあげたい

ちなみにちゃんと調整されていると、サドルはこういう並びになります↓↓

楽器屋さん視点で見るけいおん!



楽器屋さん視点で見るけいおん!

あずにゃんや憂ちゃんの同級生であり、ジャズ研の純ちゃん。

2期5話『お留守番!』で純ちゃんの愛器が登場します。

その名も
YAMAHA/SBV-500

遡ること1960年代、当時の日本で流行した『グループサウンズ』を支えたモデルを、現代風にアレンジして再発売したモデルです。

とても斬新な形状をしていますが、50年も昔にデザインされたものだとは驚きですね!
古いヤマハのギターやベースはかっこいいものばかりなので、個人的にとても好きです。


2000年代はじめ頃にはGO!GO!7188のアッコ、SUPER CARのフルカワミキ、POLYSICSのフミら女性ベーシストが多数愛用し、SBVといえば女の子のベース!というイメージが定着していますね。

きっと純ちゃんもこのキュートなルックスに一目惚れしてしまったのでしょう。
でもあんまりジャズには向かない気が。。汗


2006年、ヤマハの台湾工場閉鎖に伴い、残念ながらSBVシリーズはその歴史に幕を閉じてしまいました。
ちなみに純ちゃんの使用するSBVの色『ホワイト』は、カタログに載っていない特別カラーのようです。
2期6話『梅雨!』であずにゃんが

『ギター濡れたまま放置すると、フィンガーボード(指板)にカビ生えたりするらしいですよ』

と言っています。


楽器屋さん視点で見るけいおん!

フィンガーボード(指板)とは、ネックの左指で押さえる部分のことです。


僕は職業柄、今まで数万本のギターやベースの修理/調整に携わっていますが、
指板にカビが生えているのは

一度も見たことがありません。

確率的には

0.01%以下ということですね。

あずにゃんには申し訳ないですが、はっきり言って
都市伝説
に近いです。

が。

修理中に、ゴキ師匠の亡骸に出会ったことはあります。

あれは確か1976年製のGibson製RD Custom。

『電装系がおかしいので診てください』
との依頼で、ボディー裏のパネルを開けると。。

数人の師匠が天に召されていたのであります。



他にも、ヴィンテージのマーチンのギターケースを開けると、セーターなどの繊維を食べる系の師匠たちの、幼少時代の洋服が脱ぎ捨てられたままになっていたり。。


こんな話を澪ちゃんが聞いたら卒倒してしまいますね。
ナイショにしといてください。


なんにせよギターやベースにとって湿気は大敵。

カビが生えなくても、指板が膨張してネックが逆反りしてしまいます。
ローポジションの音がビリつくようになったらその時です。


逆に乾燥しているネックは順反りし、弦高が高くなって弾きにくくなります。

たいていの楽器屋さんでは\1,000くらいでネックの反り調整してくれるので、弾きにくくなったり音がちゃんと出なくなったら最寄の楽器屋さんでチェックしてもらいましょう。
特に季節の変わり目には注意してくださいね。

たまには楽器屋さんっぽいことを言ってみたえびふらいでした。
ではまた!

楽器屋さん視点で見るけいおん!

1期11話『ピンチ!』で、ギー太のメンテナンスをするために楽器屋さんに来た軽音部。

『右利き用の楽器見ても悲しくなるだけだし。。』とお店に入ろうとしない澪ちゃんに、『なんかレフティーフェアーやってるよ!』と律ちゃん。

日本人の3%といわれる左利き人口。
左利きであっても、右用で始める人が多い弦楽器。

そう。
97%以上のプレイヤーには全く必要とされない商材でフェアーを断行するこの楽器屋さん。
なかなかすごいです。

でもフェアーなのにも関わらず、ミュージックマンのスティングレイが\327,600てのはちと高い気が。。
(ごめんムギちゃん!)

ミュージックマンの輸入代理店は神田商会。
澪ちゃんやあずにゃんが使用するフェンダージャパンの楽器も神田商会が発売元ですので、実名での登場も頷けます。

だがしかし!

メンテナンス代をムギちゃんに免じてサービスしてもらった後のシーン。
『TAMA』のドラムペダルが実名で登場してる!!

2期では『OTAMA』という架空の名前が使われていたのに!

TAMAの製造・発売元である星野楽器から何かクレームが来たから??
はたまた、財閥級の大会社であり、ドラムメーカーとしてのライバル関係にあるYAMAHAからの圧力により実名が使えなくなってしまったとか??

真相は闇の中。。


ギー太をメンテナンスしてくれた『10CIA』のお兄さんと、毎日同じような仕事をしているえびふらいでした。
また!