2期6話『梅雨!』であずにゃんが

『ギター濡れたまま放置すると、フィンガーボード(指板)にカビ生えたりするらしいですよ』

と言っています。


楽器屋さん視点で見るけいおん!

フィンガーボード(指板)とは、ネックの左指で押さえる部分のことです。


僕は職業柄、今まで数万本のギターやベースの修理/調整に携わっていますが、
指板にカビが生えているのは

一度も見たことがありません。

確率的には

0.01%以下ということですね。

あずにゃんには申し訳ないですが、はっきり言って
都市伝説
に近いです。

が。

修理中に、ゴキ師匠の亡骸に出会ったことはあります。

あれは確か1976年製のGibson製RD Custom。

『電装系がおかしいので診てください』
との依頼で、ボディー裏のパネルを開けると。。

数人の師匠が天に召されていたのであります。



他にも、ヴィンテージのマーチンのギターケースを開けると、セーターなどの繊維を食べる系の師匠たちの、幼少時代の洋服が脱ぎ捨てられたままになっていたり。。


こんな話を澪ちゃんが聞いたら卒倒してしまいますね。
ナイショにしといてください。


なんにせよギターやベースにとって湿気は大敵。

カビが生えなくても、指板が膨張してネックが逆反りしてしまいます。
ローポジションの音がビリつくようになったらその時です。


逆に乾燥しているネックは順反りし、弦高が高くなって弾きにくくなります。

たいていの楽器屋さんでは\1,000くらいでネックの反り調整してくれるので、弾きにくくなったり音がちゃんと出なくなったら最寄の楽器屋さんでチェックしてもらいましょう。
特に季節の変わり目には注意してくださいね。

たまには楽器屋さんっぽいことを言ってみたえびふらいでした。
ではまた!