VOXから3000個限定で発売された『amplug 唯モデル』を買いました。
人気のアンプシミュレーター『amplug』のけいおん!コラボバージョンです。

何をするものかというと、コレを使えばどんなギターでもギー太の音になりますよ~という機械なのです。

まずギターにコレを差し、コレにヘッドフォンをつないでスイッチを入れれば完了!

唯、澪、梓の3種類が発売され、うちの店には12個ずつ36個が入荷しました。

メーカーも売れる!という自信があったのか、なんとけいおん!仕様ではない通常版との抱き合わせでの販売でした。

けいおん!仕様はあっ!という間に完売し(まじでビビるくらい早かったです汗)、通常版だけが売れ残っています。。

さあ入荷日!
3人中誰が一番早く売り切れるかなあ~と見届けること一週間、見事なまでにバランスよく売れていき、残り唯×1、澪×1、梓×2という状況に。

僕は買う予定はなかったのですが。。
唯ちゃんを一等賞にしてあげたいがためにトドメを刺してあげました。

次に澪ちゃんが完売。
最後はあずにゃんでしたが、3つともほぼ同時といっていいくらいの僅差でした。

さて、そのサウンドはいかに!?
ということで、録音してみました。



どうでしょう??
意外とそれっぽい音してませんか!?

使用ギターはフェンダーの'62Stratocaster。
太い音の出るギー太とは全く正反対の、歯切れのよい音色を持つギターです。
amplugの設定GAIN8.5、TONE8.5、VOLUME7.5で、DAWソフト『Cubase』で録音。

使う前は侮っていましたが、実際使ってみたら正直ちょっとびっくりしました。

ただ!


この『amplug』シリーズ、弱点がひとつ。

めちゃくちゃ壊れやすい!

実は僕はamplugを買うのがこれで3台目で、前から持っている2台ともが接触不良により、ダイアルを回すと『ガサガサ』とノイズが入ります。
内ひとつはヘッドフォン端子のハンダが外れて音が出なくなってしまいました。

僕の扱いが荒かったのもあるかもしれませんが、壊れやすいのは確かです。
手に入れたみなさん、ぜひ大切に使ってくださいね!

ちなみに6月頃に第2弾が発売されるそうです!
第2期。
7話にしてようやく演奏する姿が見られましたね。

『ぴゅあぴゅあはーと』

よかったです。
コードの進行の仕方が僕のがツボです。

さて、澪ちゃんのお茶会の司会で唯ちゃんが持っていたラッパ。
丸いゴム状の袋部分をつかんで『パフパフ』と鳴るやつです。

僕のお店にも置いてありますが、高校生がよく鳴らして喜んでいます。
でも思ったより音がでかいので、みんな驚いてしまいます。

唯ちゃんのものは、ゴム部分からラッパのベルが生えているだけのシンプルなものですが、全く同じデザインのものは見つけられませんでした。

探せばもしかしたらあるのかもしれませんが、楽器屋で手に入るのはキクタニミュージックの『CH-91』という商品です。

楽器屋さん視点で見るけいおん!

途中で管が一回転してるところが唯ちゃんのものとの違いです。
が、音は同じ感じです。

メーカーHPでも『パフパフラッパ/CH-91』と紹介されているのがなんかウケます。

なんだか間抜けなシーンに使われることが多い楽器なので、鳴らした人はみんな『ププッ』と含み笑いしています。
音色が特徴的過ぎて音楽の中に取り入れるのが難しいためか、うちではあまり売れません汗

この回の放映を期に、ちょっとでも売れてくれるとうれしいですね。
1期4話『合宿!』で、さわちゃん先生のバンドの曲が弾けるようになったよ~と、唯ちゃんがみんなに披露するシーン。

『でも、みょ~んてところがわからなくて。。』

という唯ちゃんに、澪ちゃんがチョーキングを教えてあげています。

はいココ!!

澪ちゃんは左利きのはずなのに、ギターを何気に右に構えている!
これって結構すごいです。

僕だったらもし左利きのギターを渡されても、右に構えて教えます。

さらにお風呂で左手の運指の確認をしている唯ちゃんにも教えていますね。
自分と鏡映しの押さえ方を練習している人に、的確に教えることはなかなかできるもんじゃありません。。

以上、実はすごい事をさらっとやってのけていた澪ちゃんのお話でした。






さてこの回、なかなか練習を始めずにだらけている唯ちゃんと律っちゃんの耳元で、澪ちゃんがベースアンプを置いて爆音を鳴らすシーン。


楽器屋さん視点で見るけいおん!


このアンプ、『PEAVEY』というメーカーのものです。

ピーヴィーはアメリカの総合楽器メーカーで、日本でいうところのヤマハみたいな会社です。

日本での正規輸入代理店は、千葉県の『サウンドハウス』。
個人客のみを相手にした激安通販。。という手法で有名な会社です。

けいおん!に関わっている楽器メーカーは、ヤマハ、フェンダージャパン株式会社、ギブソンジャパン、KORG INC.。。と、楽器業界の大手ばかり。

この中を割って、サウンドハウスクラスの規模の会社の取り扱い商品が登場していること自体、不思議な感じです。
先日も書きましたが、楽器メーカーたちのしがらみや大人の事情が渦巻くけいおん第2期で、サウンドハウスの商品が登場することはたぶんないでしょう。



楽器屋さん視点で見るけいおん!
1期10話『また合宿!』で、あずにゃんが使っているチューナー。

YAMAHAのTD-30というモデルです。

ヤマハのチューナーは実は全てKORG製で、ロゴが違うだけの全く同じチューナーがヤマハとKORG2つの会社から発売されています。

画像は『KORG AW-1』。
あずにゃんの『YAMAHA TD-30』のロゴ違いのものです。

そして全く同じものなのにも関わらず、ヤマハのほうがちょっと割高なんですな。

あえてヤマハの、しかもすでに廃番になっているモデルをあずにゃんのチューナーとするこのチョイス。
なかなか通な感じがして、楽器屋さん的にはグッときます。

このチューナー、ボタン電池で動くのですが、そのボタン電池の規格がやたら珍しいもので、そんじょそこらでは中々手に入らないのです汗
本体の小型化を狙ってか、小さい電池なので持ちも悪い。。

電池が切れるたびにわざわざ遠くまで買いに行かなければいけないあずにゃん。
かわいそうです。

ちなみに後継機種として発売されているTD-35は、手に入りやすく持ちもよい電池に対応するようになりました。楽器屋さん視点で見るけいおん! 楽器屋さん視点で見るけいおん!
上がKORG AW-2、下がYAMAHA TD-35です。




さてついでに同じくこの回で、夜中に唯ちゃんにあずにゃんがギターを教えているシーン。
ふでペン~ボールペン~のイントロを練習していますが。。

半音ズレてる

でも何事もなくストーリーは進み。。

僕は超気になるんですが。

ほかに気になった方、いませんか??
 

楽器屋さん視点で見るけいおん!
2期2話『整頓!』でさわちゃんのギターを売りに行き、大金を手にした5人がハンバーガー屋で欲しいものの妄想をしています。

律っちゃんが思い浮かべるドラムペダルのメーカー名にご注目。

『OTAMA』!?

実際に存在するのは『TAMA』です。
。。が、今まで現実のメーカー名を堂々出してきたけいおん!に於いて、なぜ架空の名前を使うのでしょう?

けいおん!は泣く子も黙る超大手、YAMAHAとパイプがあるから。。と推測します。
律っちゃんが使っているドラムセットもYAMAHAですし。

TAMAはギター部門にIbanezを要する『星野楽器』のドラムブランド。
こちらもYAMAHAと並び世界に通用する日本のメーカーとして超有名ですね。
日本のドラムメーカーとしてはライバル同士といえます。

さて、これを踏まえた上で澪ちゃんの妄想をみてみましょう。


楽器屋さん視点で見るけいおん!
         
         HARTKE/A-100


楽器屋さん視点で見るけいおん!
        BOSS/GT-10B



ベースアンプとともに、マルチエフェクターを想像していますが、アンプにはしっかりと『Hartke』と書かれているのに、エフェクターの『BOSS』の文字は非常に不明瞭。。知らない人には読めません。

Hartkeの日本輸入代理店は『ZOOM』。
BOSSの母体である『Roland』とはライバル中のライバルです。


1期では、まだ有名でなかったアニメ化される前の原作の設定を引き継いでいるので、1期に登場した楽器や機材たちについては、制作者サイドから各楽器メーカーに『アニメで登場させてもよいか?』とお願いをしている様が想像できます。

しかし1期でけいおん!の人気が爆発し、自社の商品をアニメで登場させれば売れる!と確信したメーカーたちは、2期がスタートするにあたり、『アニメに登場させてくれ!』と、逆にお願いをしたのではないでしょうか。

。。そしてメーカー同士の対立や争いが起こり、平和だった楽器業界に大きな爪あとを...
なんてのは僕の妄想ですが

ほのぼのゆるやかに進むアニメの中に、楽器メーカーたちのしがらみや大人の事情が渦巻く。。
2期はそんな風に感じます。

まあ軽音部のみんなには関係ないんですけどね!
ゆるやか部活ライフを楽しんでもらいたいものです。

それと澪ちゃん、『マルチベースアンプシュミレーター』ではなく、
『マルチベースアンプシミュレーター』ですよ!