ブログを御覧いただきありがとうございます。津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
昨日、軽トラのハンドルカバーを交換しました。
クッション性のあるハンドルカバーでもいいのですが、握りこんだ時に指が沈む感覚がいやなもので編み込みタイプのハンドルカバーにしています。
バックで車庫入れや縦列駐車の時などは後ろを直視でハンドルは片手操作になります。
そういった際の手のひらの手首寄りの部分が沈み込むのも慣れないので交換して良かったと自己満足。
そんなところにこだわらなくても、って場所なんですが車の操作は命に関わる事を考えれば快適である事が正しいと思います。
使ってて変だな、って思ってて事故なんて起こしたら後悔しかしません。
シートベルトなどの当たり前の装備以外にも服装や履物が運転に支障をきたす場合ってあります。
慣れたもので安全に運転できる方法を自分で見つけないといけないと思います。
当然、法的に大丈夫な事も確認しておいた方がいいですね。
と、細かい部分にこだわるお話って津軽三味線にもあります。
「音」が悪くならないようにする小さいこだわりの積み重ねって大事。
ゆびすりひとつ見ても、滑りの良さ、しなやかさ、幅や長さなどがしっくりこないと演奏もしっくりきません。
撥も手元の太さや角部分の丸み具合、重さや長さ、撥先と撥先の幅(ひらき)なんて変わろうもんなら大変な事です。
三味線本体だって、わずか1ミリの棹の縦幅に横幅、また輪切りにした断面の形の違いで性格が変わります。
棹と胴の重量バランスに、取り付けてる糸巻きの重さなんてのも影響出てきます。
そんなに気にしてるの?って言われると、わたしの場合はそれほど気にしていない部分もあります。
家には数本の三味線がありますし、数本の撥があります。
それぞれ本番用に調整してあり、それぞれ本番で使います。
まったく同じものはありませんから、それぞれを使えるだけの器を自分の中に作っただけですので、『これじゃなきゃダメ』ってのはありません。
でも、世の中には『これじゃなきゃダメ』ってこだわる人もいます。
そうでなくてはならない、とも思います。
考え方次第でもありますので、受け入れられない人もいるとは思いますけど…
でもね、こだわりって大事なんですよ。
車と津軽三味線になんの関係があるのさ?って思うかもしれません。
わたしにとって「いつもよい音」を出すのは生活に関わる部分です。
舞台では一度でも変な音を出せば評価につながりますし、そういう事がないように技術を身につけようと日々もがいてます。
車の運転だって一度でも過ちを犯せば生活に関わります。
生活に関わってるという部分では一緒。
どちらも命取りであるならば、こだわりを持つのは不思議でもなんでもありません。
おまじないだ気のせいだと笑われたとしても、そのこだわりで日々が穏やかに暮らせるのであればいいんじゃないでしょうか。
大会に出る時は手汗が気になるので何回も手を洗ってしまいます。
そんなにおかしい事ですかね?
小さいこだわりも大事にしてみましょう。
ではまた。