ブログを御覧いただきありがとうございます。津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
わが家は親子孫の三代同居。
家での会話は民謡関係に限らず、訛のある普段の話し方、料理法や食材ですらすべて教えになります。
それらをまとめようとも思うし、体現出来ていればそれでいいかとも思うし…
文章化できるものは文章化しておいた方がいいのか、見せる聞かせる方がいいのか。
教室に通ってくれる生徒さんもいるし、子供たちも稽古を身に積んで育ってきました。
それなりに出さなくてはいけない音は出せるようになりましたし、雰囲気やノリも出せるようになりました。
伝わる部分、伝承する部分は繋がっているのでそれだけでいいのかもしれない…と考える事もあります。
現在、全国各地で郷土芸能の存続が難しくなり、全国の愛好者頼りになっている話を耳にします。
津軽だって同じです。
なんか考えないといけないとも思うけれど、時代の流れとして受け入れなくてはならない事なのかもしれない、とも思います。
ひとが働いて生活の糧を得なくてはならないのは昔から変わりません。
東京集中、稼ごうと思えば思うほど都会へ出る傾向が続いています。
その結果、田舎と呼ばれる地域は人がどんどん流出していき、地元の大事な冠婚葬祭、慶弔などの風習や文化が維持存続できなくなっています。
修繕されない子供神輿やテント。
あっても使われない町内会や村祭りで活躍したU字溝やさび付いた網、鉄板、バーベキュー道具たち。
活躍していた頃はあったのですが、活躍しなくなり処分しようかどうしようかと話し合われる世の中。
どうしたもんでしょう。
伝えたい部分を残しておく事が重要なんだという事は分かっています。
「広めたい」と考えるのではなく、「残す」と考えた方が今の世の中に合っているんだと思います。
残るよう少しまとめておこうと思います。
ではまた。