10月29日
樹木の実。
樹木の花が、受粉、受精して、無事、実(み)になりました。
実(み)。正しくは、果実と種子。めしべの下に、子房(しぼう)という部分があり、子房の中に胚珠(はいしゅ)があります。子房が果実、胚珠が種子となります。思い出すでしょうか。高校の生物の授業時間。
最近の生物の教科書は、遺伝子、DNAなど発見・解析されて、昔に比べて難しくなっているようです。一部の天才たちの発見によって、自然界の不思議が解明されるたびに難しくなるばかりで。最近の子供たちは大変なのかもしれません。でも、また、いずれ、その天才を超える天才が生まれ、自然界を解明し続けるのでしょう。近年では、コンピューターやAIという怪物が、天才という人間を超える勢いです。すでに超えてしまっているのかもしれませんが。変化のスピードがあまりにも早すぎて、立ち止まることが、勇気のいる時代になりました。
横道にそれすぎました。
さてさて、樹木の、果実と種子。身近な、ユズです。
5月28日 ユズの花、花びら、おしべと、真ん中にめしべ。開花です。
花びらとおしべが全部落ちて、中央に、めしべ。めしべの下部に
緑のまあるい”子房”。子房が果実になります。
子房の中に胚珠があり、種子になります。
8月8日、果実になりました。まだ緑で硬い。上方、カミキリムシ。ユズの実をねらっているような構図ですが、きっとどこかの枝に、産卵にきたのでしょう。いずれ卵がかえって、その幼虫が、木や枝の中を食い荒らすのです。許しましょう。えっ。
10月28日 ここ2〜3日で、急に黄色く熟し始めました。秋ですね。
収穫は、もう少し先です。
これが果実です。この中に種子がたくさん入っているわけです。
ユズにとって、必要なことは、果実の中の種子が、発芽しやすい完熟度合になり、
発芽しやすい環境条件に運ばれること、なのです。人間の食べごろでいう完熟とは少し違うのでしょう。それに人間が食べたって、その種は、ごみ箱行きといったところですし。
今回も地味な記事と横道にお付き合いいただき、感謝あるのみです。
ありがとうございました。