あの進学校は何が違うのか | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 首都圏の進学校事情に通じてきますと、何が進学実績に関係するのか気づくことがあります。なんとなくというよりは、はっきりとした違いとして感じます。

 

 それもそのはずで、20年前と状況がかなり様変わりして、現状がわかりやすくなっているからなのです。

 

 昔の各進学校では、オリジナル教材(プリントなど含む)やカリキュラムを多く用意し、本当にその学校でしかできない進学教育をしていました。各進学校が、開成オリジナルの問題集を参考にしたりして、(特に中学内容を)履修する問題集を作りあげていました。

 

 それが今は、どこも大体似たり寄ったりの良問題集を使うようになり(それくらい中高一貫が世に浸透したとも言えます)、カリキュラムに差が無くなってきています。

 当然に、入試の難度による生徒の質の問題があるので、全く同じとは行かないのですが、数年経つころ、特に中3近辺ではほとんど差がなくなっているのが実情です。

 

 となると、どこに各学校ごとの差が出るのかは、非常に見えやすくなるのです。

 加えて、僕の場合は、いろんな私立進学校の定期テストを見ているので、その難度や作りの丁寧さ、採点の甘さ・厳しさ、生徒を伸ばそうという気概の有る無し、などが良くわかるようになっています。学校ごと・先生ごとの舐め具合とか、まずい部分も見えたりします。

 

 

 わかりやすい例として、都内進学校で、僕がもっとも内情によく通じている学校のうちの2つ、T校とK校を上げてみたいと思います。(さすがにイニシャルw 大体読んでいけばどこの学校かはお分かりになると思います。コメントに正解を書かないでね。書いたらアップしません)

 

 この二つは両方とも名門・有名校で、2000年代前半は全く同じくらいの偏差値帯の学校でした。ただ、T校の方が近年はぶっちぎりの進学実績をあげるようになっております。

 

 カリキュラムがそんなに違うのか、と言われると、そうでもありません。たしかに今は、T校の方が偏差値が上回ったので、良い生徒が入ってきている実情はあるかと思いますが、上記のように、その差は中3になるとほぼ感じません。

 

 むしろ、中3終了時では、K校の方が英語・数学、ともに進度は早く、定期テストは同等くらいの難しさです。T校の方が定期テストに甘い部分、手抜きと感じられる部分が中学期までは多くあり(記述式が少ない、簡単すぎる教科がある、など)、むしろ若干、クオリティが劣るかもしれません。

 

 いかな名門進学校と言えど、9教科(数学2コマ、英語2コマ、理科2コマ、社会2コマ、国語1コマ)もいれば、全員の教師が良いクオリティのことはまずないです。

 先生によってクオリティがバラバラなので、余計にそこでの差はうまれにくいのです。(確認できているところで言うと、灘、開成、筑駒、麻布、聖光・栄光学園は、テスト・教師、共に全く段違いのレベルではあります。これらの学校以外での話)

 

 とすると、その差は、生徒の「質」なのだろう、となりますが、では、その「質」とはどこで決まるのでしょうか。

 

 これが、僕は『雰囲気』だと思っています。この雰囲気が、曖昧な言葉ではありますが、いろんなことに通じる真理が含まれていると感じます。

 その雰囲気とは、どうやって作るのかをわかっている先生(特に学年主任、教頭クラスの人)がいる学校と、そうでない学校の差が一番大きいと感じているのです。

 

 例えば、東大に受かるパワーが100だとすれば、上記の2校では高2終了時に信じられないかもしれませんが、60から70には来ています。そこから高3の1年を賭けて、「じゃあ、東大に挑戦してみよう」となるかどうかだけが問題なのです。

 

友達もみんな挑戦する

・先生が「じゃあ頑張ってみろ」とフォローもカリキュラムも最高峰に合わせて励ましてくれる

 

 このような学校はやりやすいに決まっているのです。ここが最も大きな差と言えます。T校はここがすごいだけなのです。ほとんどみんなが上位校にチャレンジし、中だるみもほとんどありません。K校でも50名ほど東大に挑戦すれば、最低でも15、しっかりやれば20数名の合格者は出せると思います。

 

 

 また、上記2校とは違いますが、進学実績がどんどん落ちる学校のパターンとして、生徒にカリキュラムを合わせてしまう現象があります。落ちこぼれるとフォローが大変だからか、そこそこの進学校でも、英語のニュートレジャー、体系数学などを使わない学校が増えています。(まあニュートレジャーが先生にとって使いにくいのはわかりますが。じゃあプログレスでええやんとは思います)

 

 私立進学校の先生はギャラは結構いいので、公立のようにそこまでブラックとは言えません。先生方の情熱でそこを超えていく気概のある学校がやはりおススメです。

 一方で、入試偏差値が落ちても、進学実績がそこまで落ちない学校もあります。明らかにそこは、育てる力と情熱があるのです。

 

 

 今日言いたかったことは、みんな、所詮はそのような雰囲気に流されているのが実情です。流されなければいいのです。

 

 カリキュラムに差がないのであれば、「自分独りでも」立つ精神があれば、大抵の子が最高学府だって目指せる可能性があることになります。目指せばいいではないですか。空気などそこで読む必要はありません。

 

 要は、努力してみる、と決意すれば良いのです。自分独りでも決意すれば、周りも変わっていくことでしょう。進学校にいっているのであれば、最高学府(それぞれのトップ校、とかぬるいことはいいません。東大京大医学部、または海外大学です)を一度くらいは目指してみるべきです。

 

 目指してみれば、意外に良い結果がでることでしょう。また、たとえだめでも、報われるかどうかがわからない中でも、頑張れるかどうかが人生では最も大事な事項だと思います。

 

 一生に一度くらいは、本気でやってみてはいかがでしょうか。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

 

スーパーコンサル2019、今年も受け付けております。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。もちろん、2度目3度目の方も歓迎です。ご希望の方は、下記記事を参照の上、(読んでない方が多いです。一度はぜひお読みください)メールをください。

 

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12446458308.html

メールアドレス、hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)

 

また、小6から定期指導(月2または月4)をご希望の方は、早めにその旨お伝えください。できれば、新学年前に一度コンサルなどで課題点や学習計画などを相談したほうがうまくいきやすいです。家庭教師の方は下記をご参照ください。

http://ameblo.jp/jyukuko/entry-12078350127.html
 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、茨城、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

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