幼児教育の立ち位置 | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 最近おもいますのは「幼児教育の効果」についてです。先日の記事でご紹介した「学力の経済学」という本には、幼児教育の効果は10才くらいまでは有意差があるものの、だんだん小さくなっていく、ということがアメリカのデータとともに書かれていました。

 

 これは僕の現場感覚とも合致するところがあり、中学受験、高校受験、大学受験といろんな年代の子を、それこそ、おなじ方を継続的にみることもあると、そのような視点にもなれます。

 

 中学受験では、やはりまだ幼児教育の効果があります。特に計算力や空間認識能力で差ができていると、特に小4,5でしんどくなります。中学受験の大手塾では小4,5で上位クラスでないとカリキュラムの質自体に差ができてしまうため、幼児教育も大事だとは言えます。

 

 でも早い子では小6でしっかりとした思考力ができてくるため、読書などで継続努力ができていれば大化けする、もしくは中高でスムーズに戦えるだけの基礎はできます。

 絶対御三家、というとやはり幼児教育をいろいろとはしておいた方が良いでしょうし、ほとんどの方が小さなころから、問題集のようなものや、公文などはされていると思います。(ただ、僕は右脳系の能力開発ものは進めません)

 

 ただ、勘違いしてはいけないのは、その効果は13,4歳になるころにはほぼ消えているのです。ですから、そこから「努力を継続できる」だけの根性や継続力、大人な考えを持っておかないと、余計なまわり道をすることにもなります。

 

 中高生になっても、勉強や他の方面でも努力を継続するためには、やはり、中学受験で楽々いってはダメなのです。ありあまる才能で、楽々御三家、みたいなコは、大きな挫折、ドロップアウトを経験するパターンを僕は見聞きしています。

 

 また、逆に本人の意思を完全に奪って機械のようにさせてもいけません。機械のように、とは、お子さんがぐずったり、勉強をいやがると、叱り倒し、ペナルティを課し、しまいには体罰も、あの手この手でとにかく、「させる」ということだけに注視した教育方針です。そうは思っていなくても、そうなってしまっているご家庭も多いです。

 

 躾としての厳しい𠮟責なども良いのですが、本当は、少々めんどくさくても、なぜ今、勉強すべきかを滔々と、何百回でも言って聞かせる覚悟でいくべきなのです。でないと、子供に言葉が届かなくなってしまって、正常なコミュニケーションは、20代以降でないとできなくなってしまいます。

 

 小学高学年にもなってくると、ぐずったりわめく子供がほとんど『凶器』なのは僕もうっすらとわかります(笑) でも、お子さんが体力的に弱い時分から、「(怒るのは、勉強しろ口うるさくいうのは)なぜなのかをきかせる」覚悟は要ります。

 聞き分けのいい子だから、お母様が理知的、穏やか、なのではありません。やはり、周りの大人のあり方、親のあり方も子供には絶対に影響しています。親御さんであっても、子の対し方は考えたほうがいいです。考えている方とそうでないご家庭は、僕からみると割とすぐにわかってしまいます。

 

 僕は別に立派ではないのですが、子供に見せるべき大人の姿を考えながら、20代のころから指導しています。別に着飾っているわけではありません。ありのまま、ダサいところも努力しているところも、そのまま見せていくのです。また、言葉を選び、馬鹿にするような言葉や冷たい言葉は僕は子供に対しては使いません。

 高校生以上には、「お前カスやな」くらいはいうかもしれませんがw

 それの効果は、生徒たちからの『思いやり』という形でいろいろ有形無形のお返しをもって、その効果を実感・理解しています。

 

 しっかりと子供に対して、大人の正味の本音をきれいごとなく語り、どういう大人になってほしいか、という親の願いを伝える作業はしておかなくてはなりません。そうでないと、粘り強くしんどいことにむかっていけるようにはなりません。いくら中学受験でうまくいったとしても、高校生くらいで行き詰っては大変です。社会人だと、もう職も失いかねないでしょう。

 

 結局は才能ではなく、『継続力がものをいう』というのは救いでもあります。中学受験ではそこそこでも、資質はできています。中高の頑張りで、いくらでもよい人生になっていくということでもあるのですから。

 

 1回1回の小テスト、定期テストを大事にしていくことが大事です。イチロー選手の打席と同じだと思います。レギュラーでなくなった今でもイチロー選手は、打席で後悔しないように毎日毎日準備をしているのです。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

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お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

 

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