親子が喧嘩する原因としておそらくどこの家庭でもトップにあるのが「ゲームとの共存」です。ゲームにハマった子とは、ホントにとり憑かれるようにやるので、宿題も何も手に付かなくなり、人生がどんどん狂っていきます。
とり憑かれた子というのは、「やめなさい」と言えば怒り出すし、親がたじろぐとみるや増長し、どんどん慢心して生意気になっていくものです。これが社会問題としてにぎわせている親殺しなどの犯罪につながるのだろうな、と夢想することがあります。
これはやはり人生の最初期に戒めておくべきところではあるのです。
が、やはり頭ごなしに「禁止」としてしまっては、不満と不平しか残りません。８０年代や９０年代ですと別にこの感じでもよかったのです。が、今は他のご家庭では普通にゲームもスマホゲームもＯＫとなっていて、それとの比較で子供はくるしみます。
ですので、我が子を守るために全面禁止にするのも受験前だけにしたいのがほんとのところです。
本当は、しっかりゲームも自制し、ゲームから受ける感受性の広がりも経験しつつ、やるべきこともやる、というのが理想です。
たとえば「ゲームを１時間まで」と決めて、どれくらい守れるかをしっかり認識させることが大事です。そこでハマってしまって、２時間３時間とするのが「人間」であり、人間とは本来そういう弱さを持っている。それに打ち勝って勉強していくなり、将来の何かに向かって準備すべきである、ということをゲームを通じてでも教えられると思います。僕だって、一旦ゲームをしてしまうと、１０時間でも連続でしてしまいます。
人間の精神を「強い」と思っているか、「弱い」と思っているかは、結構人生の認識を変えていくのではないかと思っています。これは言うまでもなく、「弱い」んです。強いなんて言っている輩のそれは、傲りにすぎません。
ゲームとの共存は簡単な話で、「やるべきことを先にやる」という一点につきます。やるべきこと、毎日の宿題や課題を先にするようにすれば良いだけの話です。
人間の弱さとは、「お菓子をあげるけど、もし１時間待ったら倍あげるよ」と言われても、我慢をすることができず、目の前のお菓子に飛びついてしまうことにあります。やるべきことをほっぽってでも目の前のゲームに飛びつこうとするその浅ましさこそが、一番の克服すべき点ではあるのです。
とある心理学の臨床試験でも「そこでぐっと我慢して、１時間後を取れる子」が伸びる、とされている実験があるそうです。まあ、子供だけではない気がしますが。
辛いことを少し乗り越えたら楽しいこと（ゲーム）がある、というのが一番ゲームのありがたみもわかりますし、世の中の法則にも近づける気がするのです。
社会人では、仕事の先にゲームをしているなんて輩は即刻首になるのが当たり前です。僕でも仕事中は、携帯も取りませんし、緊急以外のメールなども一切返しません。ゲームなどもってのほかです。生きていくうえでの生産活動を第一にせねば、社会もうまく回っていきません。
実はそのへの規範意識が今の２０代を中心になんとなく崩れてきているのが、上の世代にもなんとなく伝わり、それが子供にも投射されている気がしてなりません。プロ意識のようなものを昭和の時代の先人のように持つことが、今一度大事なのかな、とも思います。
最近は、男子だけでなく女子でもスマホのゲームなどで簡単にハマってしまっている子も多く、やべえな、と思うことが多いです。よく見てみると、電車の中でもおばさんのような年齢の方から、しかめっ面のオジサマまで皆さんスマホでゲームをなさっているようです。
「なんじゃそりゃ」とは思うのですが、でもそれは「仕事が終わっている」からであり、塾の課題が終わっていない子供は一緒にしてはいけません。
また、ほんとに天下を獲っていく人間は、そういう中でも本を読み、情報を集めたり、自己投資して勉強しているところを見てほしいと思います。
いつも読んでくださってありがとうございます。
お世話になっているマイナビさんが以下のようなイベントをするそうです。お時間会う方はいかがでしょうか。7/14火だそうです。
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/14750
僕もそのうちやるかもしれませんね(笑)
また、僕のコラムの第２弾も出ています。よろしければこちらもどうぞー。
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/10347
お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか？ 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕は1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。
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