ほんとうに子どもを伸ばすということ | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

  夏休みもそろそろ1週間ほど経ちましたね。徐々にうちの生徒たちは疲れがたまってきております。そらそうですわな、1日10時間くらい小学生がやっているのですから。

 僕は生来の質問しやすい体質らしく、僕がちょっと暇そうにしていると、一人二人と質問にやってきます。「ちょっと、そこに座ってよ!」といわれ、今日もがっつり聞かれてしまいました。おぅ……汗、疲れが……急激な眠気ぐぅぐぅとともに。

 僕はこの性質で得をしているのか、損をしているのかわかりません。絶対に声を荒げて怒らない、という水谷先生主義が染みついているが故なのだろうと思います。授業は和気あいあいという言葉がぴったりです。子どもたちは楽しいでしょうね。でももう少し厳しいほうが子どもは伸びるような気がしています。

 「成績を伸ばす」というのは難しいものです。メソッドとしては最上級のモノをめざしてどんどん突き進んで行けますが、結局「自分用」にカスタマイズしていかなくてはいけません。本や実際に見聞きしていろんな方のやり方を学んでも、所詮それは他の方のやり方。
 僕がどうそのやり方を使えばもっとも効果的なのか、実践の中からつかんでいかなくてはいけないと思っています。

 また、行使する僕にとっては絶対にやりたくないやり方もあります。それは子どもの意志を無視して「お前のためだから」といってバキバキにやらせる方法です。そこには「大いなる誤魔化し」が潜んでいると感じています。そういう指導方針の塾さんも多いです。その方が簡単なのです。経済的にも効率がよく、儲かります。

 でもそれでは先はないのです。子どものためになりません。ひいては日本社会のためにもならないと思っています。面倒くさいですが、子どもと対話し、精神年齢を高めて自覚を促し、穏やかに努力していってもらう方向性をとりたいです。それは難しいんですねぇ……。ですが、この方針が僕の中で変わることはないでしょう。
 心ある先生の中にはそういう方針の方を何人か見てきています。が、大手塾という性質上そのような個人のよさを生かしきることはできません。まあ、仕方のないことです。僕もその点で不自由さを感じてはきました。

 なんとかして「画一的」でない方向へ教育界がうつっていくことを願ってやみません。

 あ、長くなったので今日はこの辺で。いつも読んでくださってありがとうございます。


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