お受験どころじゃない子供たち | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

さて、今年はどんな一年になるでしょうか。ゆとり路線が撤廃され、公立中高一貫が大流行り。教育業界は社会の不安の世相をうけてますます栄えるでしょう。

 都内の塾業界でもM&Aがあったり、合併の話が持ち上がったりと揺れ動いたこともありましたが、普通に経営していれば大丈夫なはずです。
 いくつかの学校ではサブプライムなどの影響を受けていたようでしたが、それは学校経営以外、つまり教育以外でなんとかもうけてやろうという下衆い根性が生み出したものです。そういう学校はもはや教育機関としては何かが欠落していると思います。子供さんを通わせる必要はないでしょう。今年はそういう学校がもう一つ二つでるかもしれません。

 大麻などの問題で大学生の腐敗がよく言われますが、これはもっと低年齢層にも広がっていると思います。何人かの教え子の話からそういう話を聞いたことがあります。大人が思っている以上に薬物の問題は身近です。普通に公立中学でそれに関係している子もいます。

 ただ、よく思うのは親が普通に子供と接していれば子供がそちらに流れることはないように思います。実は昨年、僕の教え子に問題のある子がいて、その子からそういう話を聞きました。その子の友達はどの子もどこかにコンプレックスや心の課題を抱えている子ばかり。越権行為ですが、込み入った話を聞くこともありました。

 そういう子たちは共通点があります。親です。親同士がいつもケンカしていたり、すぐお金のことを子供に言ったり、ほんとにおんなじなんです。大体「目に見えるものしか信じない」親御さんです。きっと子供の心も数字か何かにしないと信じないのでしょう。

 ある子は遊びに行こうとすると、「もう帰ってこなくていいよ」と真顔で言われたそうです。僕は素直に憤りを覚えました。家にかえってきたくないから遊びにいくのです。そういう環境にしたのは親なのです。それをそのように言うのはおかしいんじゃないか。親が自分のことばかりで周りの人にすら気を使えない。辛い思いを分かってあげられない、それが現代の一番の病理だと去年は感じました。

 今年はそういう子が減ってくれればいいと思いますが、増えるのでしょう。そういう子は塾に来れませんから、僕はまったく関与できないのでしょう。僕は僕の周りの子たちをちゃんとしてあげることしかできません。身の丈を超えたことはできません。

 今年もみなさん、今いるところで精いっぱい頑張りましょうヾ(@°▽°@)ノ

 あ、長くなったので今日はこの辺で。いつも読んでくださってありがとう御座います。

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