後姿 | 副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

浄土真宗本願寺派のお寺の副住職&若坊守がお寺の日常をつづって参りましたが、一昨年より急遽、住職&坊守の立場となりました。
より奮闘する日々を、気ままにつづって参ります。



5月21日は、


親鸞聖人850回目のお誕生日。

親鸞さま、おめでとうございます!

そして、

父である前住職の一周忌の命日。

あっという間の一年。

時間ばかりが過ぎたように思いますが、

正直にこの一年は、とても大変でした(苦笑)


決断や選択をせまられたりすることがたくさんありました。

どうして良いのか分からず、様々に悩むこともありました。




こんな時、



父ならどうするかなぁ?



と、想像しながら決断や選択をしてきました。


もちろん、息子(副住職)から見ていた父(住職)は全てが完璧だったわけではなく、

全て従うわけではありませんし、逆の決断なんかもありながら(笑)


ただね、

そう思い、考えることができることが有り難いです。

生前、特にここ10年は、私に「あーしろ、こーしろ」と多くは言いませんでしたが、

父の背中、後ろ姿で生きる指針を示してくれたように思います。

昨年8月24日付で浄福寺の住職・代表役員に就任させていただきました。

祖父、父が時の総代より代務住職を頼まれ、引き受けていました正玄寺は、新役員が決まっていない状況があり、今後の見通しが立たない状況が続いていました。

先日ようやく役員・総代が集まられ、新たな方に役員・総代をお頼みしたいと話がまとまりました。各々への依頼はこれからですが…

ほんの少し、前に進みました。


その他、まだまだ、解決せねばならない課題があります。

焦っても進まないことは、ゆっくり、じっくりと時を見ながら進めたいと思います。


気がつけば、

お寺のことだけではなく、諸々とたくさんのことを背負い、

毎日が多忙で

心も体も余裕がなく、

何度も何度も押し潰されそうになりました。

自然と
思考が後ろ向きになり、挑戦することを忘れ、ワクワクする心がなくなっていました。



だけど、潰れずに一年間を過ごせました。



ひとつだけわかったことがあります。

おそらくこれから先もずっと多忙なんだろうと。

今以上にたくさんのことを背負い生きるんだろうなぁと。


ならば、この境遇を受け入れて生きようと。

一度きりの大切な人生を歩もうと。

お互いに余裕のない時は、約3時間に一度は喧嘩することもありますが、妻こと坊守と共に。

日々、凄まじい成長を見せる三太郎に活力をもらいながら。

有縁の皆さまのお支えの中で。



ここから少しずつ、前を向きたいと思います。


少しずつ、上を向きたいと思います。


少しずつ、忘れていた人生のワクワクを、挑戦する気持ちを取り戻したいと思います。



父さん、

あなたの往生をご縁として、不器用にも息子は奮闘しております。

あなたの往生をご縁として、仏法の味わいが少し深まった様にも思います。

親鸞さまよりお勧めいただき、あなたが歩んだ浄土への道を、私も歩ませてもらっております。








ありがとうございます。




なんまんだぶつ、、、  (住職)