春陽 | 副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

浄土真宗本願寺派のお寺の副住職&若坊守がお寺の日常をつづって参りましたが、一昨年より急遽、住職&坊守の立場となりました。
より奮闘する日々を、気ままにつづって参ります。


お彼岸も終わり、

正玄寺門前の桜がほぼ満開に。


西方に沈むお日様に桜が映えます。



そんな中、

目立たない場所に一本の老木。



数年前の冬、

春を前に、桜を管理されている地元の方々が、

古くなった桜を伐採されていました。

この老木もその対象に。

その様子を見ていた私。


その時、


一人男性(I さん)が

「これは切らんでくれ。」

「新しい枝が上に少しだけ伸びとる。」

「まだ桜を咲かすかもしれん。」


空洞化し、朽ちた老木を前に、
周りの方は、半信半疑。

その後、なくなく伐採を中止されました。




あの一言が無かったら。


I さん!!


おかげさまで、


今年も満開です。










なんまんだぶつ、、、   (副住職)