成道会 | 副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

浄土真宗本願寺派のお寺の副住職&若坊守がお寺の日常をつづって参りましたが、一昨年より急遽、住職&坊守の立場となりました。
より奮闘する日々を、気ままにつづって参ります。

先日、12月8日。


仏教徒にとって大切な日。



「成道会」(じょうどうえ)



仏教をお開きになったお釈迦様がおさとりを開かれた日。


仏陀となられた日。


御年35歳の時だったと伝えられています。


大乗仏教のみ教え、親鸞聖人のみ教えを建学の精神とする母校


平安


この日は、中学・高校全校生徒1500名揃っての「成道会」。





~副住職母校に帰る~



午前中に高校3年生へ15分。


午後より、中学生~高校2年生へ30分。


精一杯、ご法話させていただきました。



現在の校長先生は、軟式野球部時代の元監督。


教頭先生は、元部長。


行事担当の先生は1年時の担任。


浪人時、生活の面倒まで気にかけていただいた先生とは、職員室にてご挨拶。




昼休み、控室にて、


進路に悩んで一番辛かった時、背中を押してくださった2・3年生時の担任の先生が、わざわざ控室にお越しくださり、昔と“全く”変わらない接し方で厳しくもあり優しいエールを。


最後にぐっと握手していただき、


「また帰って来いよ。」の一言。


嬉しかったです。




午後の法話前、仏教讃歌を全校生徒と一緒に歌っていると、


熱いものが込み上げてきました。


当時を思い出したり、今自分がこうして母校に帰っていることの不思議さをかみしめながら。


15歳の時、岡山の田舎から親元を離れ、自分の意志で平安の門を叩きました。


中学校1年生の面談で、進路の第一志望に“平安”って書いたら、


担任の先生から、「岡山県にはこんな名前の学校ないよ!」って言われました(苦笑)


憧れが先行して入学したものの、正直現実は厳しかった。


結果的に様々な失敗、挫折を繰り返した3年間でした。


と同時に、何事にも懸命に取り組んだ3年間でもありました。


ご指導いただいた恩師の先生方には、頭が上がりません。


今でも緊張します。


昔と変わらぬまんま、接してくださる先生方の目に見えない優しさに、感謝感謝の一日でした。






ところで、





法話内容はどうだったかってぇ!?






。。。






実力も経験もまだまだないのに、天狗になりかけていた私の鼻っ柱を“きっちり”へし折ってくれた母校に、心から感謝申しあげます。




本当に有り難いお育てをいただきました。







平安卒業から17年。



気づけば副住職35歳。



お釈迦様のおさとりからは遠くかけ離れた日常を送っていますが、これからも様々な仏縁の中で少しづつ少しづつお育て頂戴します!









なんまんだぶつ、、、     (副住職)