さて親切なウイグル人にバスターミナルまで送ってもらい、トルファン行きのバスに乗った。
バスは沙漠の中を6時間ほど通って行く。3月末だというのに、夏のような日差しが照りつけた。
途中にトイレ休憩があるが、もちろんトイレは無い。
暗黙の了解で、女性は道の左側、男性は道の右側へとそれぞれトイレットペーパー片手に降りてゆく。
ありがたいことに、道は沙漠から50cmくらい高く作られているので、道から降りてしゃがむと、バスからは見えない。
トルファンでは「イスラム様式」と謳われていたホテルに行く予定だったのだが、タクシーで乗り付けると2年前に閉鎖されたとのこと。
しょうがなく、隣のまた英語の1単語も通じない、「メイヨー」だらけの漢族系ホテルに、なんとか筆談とジェスチャーで意思疎通して泊まる。
すぐに、トルファンの有名なミナレット、蘇公塔に行くことにした。
周囲はブドウ棚なのだけど、残念ながらシーズンオフなのですべて枯れている。
観光客もまったく居なくて、かなり閑散。
モスクも廟もあるのだけど、なぜかミナレットだけが有名。
モスク内部。
土壁が砂漠都市っぽくていい。
ちょうど夕暮れ時。
ミナレット。土レンガを上手く組み合わせて、色んな模様を作っている。
モスクの後ろは廟や墓がならんでる。
廟の中には、ナンや綿花、それになんと羊の生首まで供えてあった。。。
隣にはこのモスクなどを作ったウイグル族の王様のお城もあった。
が、なんか観光客向けに作り直した感アリアリで、いまいち面白くなかった。
王様の寝室。ウイグル布団がいい感じ。
オンシーズンならここでお茶飲みながらウイグル舞踊を観れたりしたらしいのだけど、何もなし。
さて、そのまま帰るのも芸が無いので、村をプラプラ歩いてみることにした。
この町並みが、なんともウイグルらしくて素晴らしかった。
干し葡萄で有名な町なので、どこの家にも葡萄を乾燥させるための部屋がついてる。(穴の空いた箱みたい)
家は壁で囲われて、道からは見えないけれど、中に入ると中庭があり、庭に向いた大きなバルコニーがある。
中庭に中央アジアらしいベッド型の大きなベンチを置いて、だんらんできるようになっている。
中庭に、ヤギや鶏などの家畜がいるところもあった。
一定の間隔でモスクがある。
回族モスクとはちがって、外観も中身もいかにもモスクっぽい建物になってる。
不思議なことに、そこらへんのモスクはどれもまったく同じような建物になっていた。
なんで?決まり?
これで遺体をお墓に運ぶらしい。。。
さて、次に訪問した二軒目のモスクでは、ステキな出会いが待っていた。。。