ダイヤと見まごうキラキラ聖廟!【イラン旅行③】 | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル

次に訪れたのは、シャー・チェラーグ شاه چراغ‎ 。

 

 

 

ここは第7代イマームの二人の息子の聖廟、それに併設のモスク🕌です。

 

イランで聖廟と言われるのは、シーア派イスラーム🌙の十二イマーム派が認める12人のイマームの親族の子孫(イマームザーデ)霊廟のこと。

 

 

 

門からすでに綺麗ですが、いやまだです、キラキラはこれからです!

 

 

 

イランの人々にとって神聖な場所のため、男女別の入り口で空港並みの荷物&ボディチェックを受け、ナップザックやカメラなどは預けて、女性は全身を覆うチャドルを貸し出されます。

 

街中では、頭のスカーフがどんなにズレてようがOKでも、こういうところでは髪を全部スカーフで隠すように直されます。

 

 

 

では入ってみましょう。

 

✨キラキラ〜✨✨✨✨✨

 

 

 

✨✨✨キラキラキラ〜✨✨✨✨✨

 

 

 

どうでしょう、このまばゆさ

 

イランで十二イマームがらみの霊廟の内側は、鏡でできたモザイクタイル乙女のトキメキが張りめぐらされ、この世のものとは思えない美々しさキラキラなんです。

 

 

 

学生時代にここを初めて見た時から、この世で一番贅沢で美しい装飾は鏡のモザイクタイルだ! !と思っています。

 

まるで、おとぎ話に出てくる水晶かダイヤモンドの宮殿ゆめみる宝石のようではないですか❓❗️

 

 

 

学生時代にイランに来た時は撮影禁止🚫で、このキラキラ乙女のトキメキを写真に撮って家族や友達に見せることができず心底残念ぐすんでした。

 

今はカメラこそ預けますが、携帯での撮影🤳はOK🙆‍♂️なのが有難い‼️

 

 

 

男女は入り口も別で、中も棺を挟んでスペースが分かれています。

 

棺は近づくと、薔薇水が噴霧でもされているのか?ふわっと薔薇が香りますピンク薔薇

 

 

 

ちなみに、シャー(王)・チェラーグ(光)「光の王」という名称は、棺が発見された時に光り輝いていた、という逸話から命名されたそうです。

 

 

↑男性側のスペース

 

 

今回気づいたのですが、このチェラーグچراغという言葉、実はトルコのチュラアンÇırağan宮殿の名称の語源となっています!

 

シャンデリアの燈のもと夜な夜な行われる祝宴の様子から、ペルシア語でランプや光を意味するチェラーグの複数形、チェラーガーンﭼﺮﺍﻏﺎﻥ と名づけられたのが、チュラアンと訛ったんですね〜。

 

 

 

さてさて、シーラーズにはもう一つ聖廟がありました。

 

それがここ、アリー・イブン・ハムゼ廟آرامگاه علی بن حمزه

 

 

 

ここは、第8代イマームの逃亡を支援し殉職した叔父、アリー・イブン・ハムゼの霊廟です。

 

中庭には、ヨーロッパの教会のように床にいろんな人の墓石があって、廟の訪問者に上を踏んで歩かれる👣というスタイルびっくり

 

 

 

スンニー派ではお墓の上を歩くとかありえないので、ビックリしました。

 

霊廟にモスクが併設されているのはトルコ(スンニー派)でもたまにありますが、確かシーア派の人たちは、家族や親戚のお墓参りでもお墓の周囲でナマーズ(礼拝)をしますよね。これも違い。スンニー派の人はドゥアー(祈り)だけします

 

ここまで書いちゃったので続けますが、シーア派の人たちはナマーズ(礼拝)をする時に、おでこが床に当たる部分に小さな石を置き、サジダ(跪礼のたびに石におでこを触れる、というのもあります。

 

これがその石。モスクに置いてあります

 

 

話を霊廟にもどすと、ここは最初のシャー・チェラーグよりは小さな廟ですが、やはり内側はどこもかしこも鏡でキラッキラ✨でした。

 

鏡モザイクだけで、10年かかったとか。

 

 

 

棺の上のドームは、聖なる色みどり色にライトアップされています。

 

 

 

規制も厳しくなく、カメラなども預ける必要なく、男女一緒に観光させてくれました。(信者が礼拝する場所は男女別)

 

イランでもっとも観光客にオープンな聖廟だとか?

 

 

 

窓はステンドグラスになっているので、

 

 

 

入って来た日光が、こんな感じにキラキラと七色ゆめみる宝石に輝きます。

 

※無加工です!

 

 

一通り見終わると、観光客の相手をボランティアでしているというお爺さんが、ローズウォーター赤ワインとチョコスイーツを振舞ってくれ、子供達にはパズルをくれました。

 

 

 

このパズルがですね……、すごいイランっぽくて‼️😂

 

なんと……、2020年に「イランによる将来的な攻撃計画を抑止するため」(ファッ?何その理由)として米軍🇺🇸の空爆により殺害された、ソレイマニ司令官の図柄だったんですガーン

 

 

 

 

国内で英雄視されていた同氏が殺害されイラン中が大ショック炎に陥ったと、当時ニュースでは聞いていましたが、モスクでこんなパズル作って配るハッとは恐れ入りましたニヤリ

 

そのあとはお爺さんとオットの会話が弾み、「シーアとスンニーの違いにとらわれず、互いが輩出したイスラーム知識人の書籍をもっと読むべきだ」という結論に至っていました。

 

 

 

この霊廟が観光客フレンドリーなのも、こういうお爺さんが待機しているのも、聖職者👳が支配する政府の肝いりなんでしょうが、私たちがスンニーだと分かっても別にシーアの主張を展開するとか一切無く、いたって平和的クローバーでした。

 

このお爺さんは、ムスリム以外の観光客には、イスラームについて知りたいこと、謎に思っている質問などに答えてくれるそうですよ。