ビザンツィンの貯水池でプロジェクションマッピング!【シェレフィエ貯水池】 | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル

かーなーり前のことになりますが、シェレフィエ貯水池Şerefiye Sarnıcıに行って来ました。

 

 

 

イスタンブルで貯水池といえば、地下宮殿(イェレバタン・サライ)と呼ばれているものが有名で、古くからの観光名所📸ですが…

 

ここ数年は修復のため閉鎖されています

 

 

シェレフィエ貯水池は、地下宮殿よりは規模が小さいものの、

2010年に発見され、2018年に公開された新しい名所です。

 

19世紀後半〜20世紀初頭に建てられたアリフ・パシャ邸の一部を、2010年に解体🚧🚜した際、地下から見つかったそうで。

イスタンブル歴史地区の地下はまだあちこちに貯水池があると聞く

 

貯水池入り口↑邸宅の残った部分は補強され、カフェのように使われてます

 

 

2021年8月からは、トルコ初となる360度のプロジェクションマッピングを駆使したショー形式で公開されると知り…行ってきました!

 

最初は、抽象的な光のアートが映し出されて「わぁーキレーイ✨」という感じ。

 

 

 

際よりももっと奥まで柱の回廊が続いているように見せたり、ザーッと近づいて来るように錯覚させたり、プロジェクションマッピングならではですね。

 

 

 

そのあと、ゴトゴトと岩が降り積もって柱を形作り、そこにチャポチャポと水が満たされるイメージの映像と音で、貯水池の歴史を表現します。

 

 

 

 

ショーのテーマは次に、アナトリアの歴史へ。

ギョベクリ・テペネムルットのような古代の遺跡のようなものが映し出されたかと思ったら、

 

ビザンティン帝国の時代に移り、壁や柱一面がモザイク柄に。

 

 

 

 

シェレフィエ貯水池は、ビザンティン帝国のテオドシウス2世 (401 - 450) の治世に造られたと推測されてます。

ユスティニアヌス1世 (527-565)によって造られた地下宮殿より古いんですね。

↑こういう解説ナレーションが流れるわけではありません👋

 

 

さぁ、そして時代はオスマン帝国へ❣️

コンスタタンティノープルを征服したメフメット2世の肖像とともに、花開くチューリップ模様。

 

 

 

製作者がやはり思い入れ強く作ったからか、それとも私がオスマン贔屓だからか、このシーンが1番キレイと思いました。

 

 

 

ちなみに、イスラームの衛生観念では流れている水波こそ​​​​​清らかキラキラとされるので、オスマン帝国に征服されてからほどなく、こういう貯水池は使われなくなったとか。


地下宮殿すら、近辺の住民だけが存在を知るのみで(家の床に穴を開けて地下宮殿から水をくみ上げたり、魚を釣ったりしてたとか)、16世紀にビザンティン史を研究するオランダ人によって一般に知られるようになったらしい。

 

オスマン帝国時代の地下宮殿の様子

 

 

ショーの最後は、現代のトルコ共和国🇹🇷にやってきました。

 

トルコ国旗と、アタテュルクが映し出されて、「まぁ、やっぱそうくるよねー」という感じ。

 

 

 

そんな感じで、貯水池とイスタンブルの歴史を最新技術で表現したショー✨となっていました。

 

まぁもっとすごいストーリーや映像に創意工夫することもできるだろうけど、今のままでも一度見るには十分楽しめました👍

 

キレイだし動的なので、子供たちも飽きずに見れて、家族連れにもオススメでした♬