イズミルから、エフェス遺跡のあるセルチュクSelçukにも向かいました。
The 定番コース!
この辺は、ベイリク(君侯国)時代には、アイドゥン侯国Aydınoğulları Beyliğiに支配されていた地。
ベイリク時代好きとしては、アイドゥン侯国時代に建てられた、イーサー・ベイ・モスクİsa Bey Camiiが見たかったんです💕
ギリシャ・ローマの時代にも神殿だった場所なので、中庭に柱が残ってます。
こういう大理石の浮き彫りがあの時代らしくて好きです。
地震で損傷を受けたあと、20世紀になるまで放置されたとかで、外側も内部もオリジナルの部分は一部しか残っていないですが、味はあってステキです。
外壁を覆っていたらしい、幾何学模様の彫られた大理石の破片がたくさん落ちていて、いとをかし。
さて、エフェソス遺跡Efes Örenyeriにやって来ました。
私は2度ほど来たことあったんですが、オットが未訪だったので「行かないと!」という決行した今回のイズミル旅行でした。
いくつもの大通りや、住宅地や公共の建物など、大都市がそのまま丸ごと遺っている素晴らしい遺跡。
天気が悪くてイマイチで伝わりにくくてスミマセン…
これはほんの一部
メイン見所の1つである、図書館の建物は何度見ても、細部まで美しくて「すごいなー」の一言ですけどね。
娼館への案内図とか、水洗トイレ🚽とか、当時の生活が垣間見えるものが残っているのも面白いです。
以前はこの便座に座ってみたりできたのに、今はロープが張られ、外から見るだけとなっていました。
私が最後に来た十数年前?から、さらに発掘が進んでいて、前にはなかったエリアがけっこうあって、規模が広くなっていて驚きました。
とはいえ、天気が悪くてキレイな写真も撮れないのもあり、私はいまいちテンション上がってなかったんですが、
子供たちが空き地で遊んでる…と思ったら、その手には私が一番好きな花、アネモネが!
なんと、野生のアネモネの群生地だったんです!
いつも花屋さんで買うお花が、こんな歴史的な場所で自然に咲いてるのを見れて感動でした。
もしかして古代エフェスの人たちもアネモネを見たり、摘んでたのかな?
まったく観光日和じゃないエフェス観光でしたが、アネモネのおかげで幸せな気分になれました✨
このあと、観光客に人気のシリンジェ村Şirince Köyüに、私もオットも行ったことがなかったので、寄ってみることに。
90年代以降に観光化が始まったので、私たちがトルコにいた頃は知られていなかった。
たしかに、石造りの建物が並んでいて、清潔で、おしゃれで、トルコの内陸とかの村と比べると、ちょっと東欧ぽい雰囲気があります。
名前の通り可愛らしくて、「ことりっぷ」系で女子が好きそうな感じ。
それもそのはず、元々のこの村の住民はギリシャ系のクリスチャン。
共和国への移行期に、トルコ側ギリシャ系住民とギリシャ側トルコ系住民の住民交換が行われた舞台でもあります。
残る教会のカテドラル
地域的に果物の生産が盛んだったのと、住民がクリスチャンだったためか、様々な果物で作られたフルーツワインがお土産として有名。
我が家はアルコールを飲まないので、本当に美味しいのか分かりません!
ただね、私はあまりピンと来なかったなぁ。シリンジェ村。。。
すべての道のすべての建物が、お土産屋かカフェかレストランかホテルになっていて。。。蛍光色の看板や、安価なお土産を照らすライトがギラギラしていて、人工的な観光地って感じがしすぎてね。
どこを歩いても、そういう店員に声かけられて、
なにこれスルタンアフメット?って、ちょっと引いた。
(↑イスタンブルのブルーモスクがある地区で、客引きがすごい)
観光地化している村ってどこも似たような感じになっちゃうのかな。ベイパザルも町並みは好きだけど、雰囲気は同じ。
帰宅後に読んだら、トルコで一番有名な旅ブロガーも、
「店舗のオーナーはほぼ外部の人間で、売られている特産品も村人が作ったものではなく、観光客が帰る時間には誰もいなくなってしまうトゥーリスティックな村。でも素敵かどうかと聞かれたら、建物も自然も、雰囲気も、すべて素敵」
と書いていて、おおッ、まさに言いたいのはそれ。って感じでした。
そう、キレイはキレイなのよね。天気が良ければこんな感じだしね。。
って、ディスり気味になっちゃいましたが、好きな人はすごく多いので、私のように心がひねくれてない方なら楽しめのではと思います!
以上で、イズミル旅行記 終わります。