ダムに沈んだ黒薔薇の里、ハルフェティ[ウルファ旅行②] | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル

去年のブログで、世界でここにしか咲かない黒薔薇の産地、ハルフェティに行きたい!と書きましたが…

 

↓例のごとく長文ですのえ、黒薔薇の話は最後の方に登場します

 

 

黒い薔薇は品種改良しても作れない、がんばっても濃い紫や濃い赤どまりだ…と言われてたのが、シャンルウルファ県のハルフェティではこんな↓黒薔薇が育つのです❣️

 

 

 

しかもこの薔薇、ハルフェティ以外の土地では、枯れてしまうか、黒色にならないんだそうで、ますます神秘的

 

 

そんな赤薔薇ハルフェティHalfeti赤薔薇にやっと行くことができました笑い泣き🙌💕

 

ウルファからは車🚗で1時間半ほどです。

 

 

 

実はハルフェティ、ダムに沈んだ村波としての方が有名で、ここを訪れる人のほとんどはそれを見るために来ています。薔薇目的で来るような酔狂は私くらいかと笑

 

 

というわけで、まずは船に乗ってユーフラテス川から引いたビレジク・ダムBirecik Balajıを遊覧します。

 

 

 

両岸には、ローマ時代の要塞が残っていたり、お墓や住居として使われたらしき洞窟が残っていたり。

 

 

 

このダムは、右岸のシャンルウルファ県、左岸のガズィアンテップ県を、シリア国境まで隔てています。

 

 

 

ここより少し南には、ガズィアンテップの博物館で展示されていた素晴らしいモザイクの出土した古代都市ゼウグマの遺跡の大部分も、同じダムの底に沈んでいます。

 

モザイクは運び出したとはいえ、あんな歴史的価値のある遺跡を沈めなくても…でもそんなこと言ってたらトルコってどこにも何も作れないかもしれませんが。

 

 

沈んだ村、1999年からは無人のサヴァシャン村Savaşan Köyüに着きました。

 

 

 

ミナレットが半分まで水に浸かったモスクが一番有名で印象的な光景。

 

 

 

個人チャーターの船なら、この村で降りて廃墟を歩いたり、水辺のカフェに座ったりできるみたい?ですが、私たちは自治体運営の船に乗ってたので、船から見るだけ。

 

廃墟の丘まで登ったらこんな写真が撮れたのかも。お借り図像です

 

 

船の出発点に戻ると、そこにもダムで浸水したハルフェティ大モスクHalfeti Ulu Camiiがありました。

 

 

 

19世紀初頭に作られたモスクで、2001年から使用禁止になったそう。

何年か前までは内に入って写真撮ったりできたらしいけど、今は敷地内にも入れません。

 

 

 

さて、観光が終わったので、いよいよ黒薔薇ハンティング‼️

 

ドライバー君いわく「黒薔薇のコロンヤがあって、すごく良い香り!」とのことで、とりあえず、ドライバー君オススメの商品を購入。

コロンヤ=トルコの伝統的な香り付きのハンドサニタイザー

 

ゴージャス感はあるけど、まぁ割とよくある感じのパッケージ

 

 

でもねぇ、コロンヤだと成分不明だし、香りもすぐ消えるし、本当はローズオイルか香水が欲しいんだけどなー。

 

と、思うものの、並んでいるお店はどこも、トルコの田舎の垢抜けない土産物屋という感じで、コロンヤ以外の黒薔薇製品はなさそうかぁ…。

 

 

 

…と帰ろうとしたら、車窓から「黒薔薇アイスあり〼」の看板を発見❣️ポーン

 

 

 

「あれ食べるーーー!車止めてー!ガーン

(薔薇は化粧品で楽しむより食べる方が好き!)

 

ちゃんと黒い花びらが混ぜ込んであって、ほのかな芳香のするアイス。

あの黒薔薇を食することができるなんて嬉しすぎる💕

 

 

 

それにしても、黒薔薇アイスを開発するなんて、ハルフェティにもなかなか商才のある人がいるじゃないの❤️

↑日本だとご当地アイスとか当たり前ですが、トルコでは滅多に無い。

 

…と、思ったら、アイスの支払いを終えたオットが、その店から他にもいろいろ買ってきた。

 

そのお店ブランドの黒薔薇コロンヤ。

 

 

 

これが本ッ当に良い香りで!

 

いわゆる薔薇ピンク薔薇の香りと全然ちがう、ウード(伽羅)とかサンダルウッド(白檀)とかを混ぜたような、重厚感と深みのある、ゴージャスな香りラブ

 

しかもパッケージのデザイン香水も、めっちゃセンスありませんか?そのままBALSとかで売れそうな!

 

香りの持続性もわりとあるので、最近は毎日これを手首につけてます。至福❤️

 

 

そして嬉しかったのが、黒薔薇のドライフラワー!

 

これをちゃんと買ってきたオット、分かってるゥ!👏

 

 

これ、シンプルなようで良いアイディアだと思いました!

 

実物を見ないと、本当に黒いのか信じられない人も多いだろうし。香りも感じられるし。希少な薔薇をそのまま持って行けて嬉しい。

 

 

 

ローズオイルがあるかも聞いたけど、黒薔薇は油分が少い品種で、ローズオイルリキュール(そもそも1トンの薔薇から100gしか採れない)を作るためには、ダマスクローズの何倍もの花びらが必要になるため現実的でないんだそう。

 

 

 

黒薔薇を栽培しているハウスも見学可能そうでしたが、私たちが行った時は薔薇がまだピンク色をしている時期で、黒くなるのは2週間後だそうで…生の黒薔薇を見ることはできませんでした。

 

 

それでも、憧れのハルフェティに行けて、ドライだけど黒薔薇も見れたし、食べることもできて、製品も買えて、かなり大満足なハルフェティ訪問でした❤️

 

 

以前は日本未上陸だったけど、最近入ってきてるのね。