コンヤ旅行記①メヴラーナ史跡をめぐる | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル
 
 

先週末に1泊2日で古都コンヤに行ってきました。

 

飛行機🛫でイスタンブルから1時間強です

 

 

コンヤといえば、イスラーム神秘主義(スーフィー)のメヴラーナが開いたメヴレヴィー教団、わかりやすく言えばこの↓「クルクル回るおじさん」の本拠地として有名ですが。

 

 

 

トルクメニスタンで暮らして以来セルジューク帝国に憧れる私ラブにとっては、

 

コンヤはルーム・セルジューク朝の首都だった!

てことの方が重要です。

 

 

 

コンヤには10年前に来たことありますが、チラッと最低限を回っただけだったし、当時はセルジューク朝ファンではなかったので(笑)そういう目👁で見てなく、再訪したかったんです。

 

 

一方、トルコ人のオットはコンヤに来るのが初めてとのことので👀、まずは、コンヤ1番の見所であるメヴラーナ博物館Mevlana Müzesiに行くことに。

 

 

 

メヴレヴィー教団の開祖メヴラーナことジェラールッディン・ルーミー👳の霊廟を中心に、修行場、修行僧たちの部屋、墓地、礼拝所などから構成されています。

メヴラーナとは、「わが師」という意味。

 

ルーミーが13世紀に亡くなったあと、14世紀に今の霊廟ができ、その後も19世紀まで様々な施設が追加されていって今日に至ります。

 

 

 

ターコイズ色のタイルで覆われた三角屋根がシンボルなのに、運悪く今は修復中🚧でした。。。ショック

 

 

 

 

ともかく三角屋根の下の、ルーミー霊廟を見に入ります。

 

後ろの装飾が、どんなスルタンの霊廟でも見たことがない!という豪華さ。

 

本人はこんな豪華なお墓をどう思ってるのかな。自分の父親の墓にも「青い空より美しいドームがあるだろうか」と廟を作らなかったそうだし。

 

ルーミーは、ルーム・セルジューク朝のスルタン👑の保護を受けたため、生涯コンヤで宗教指導者として活動しました。

 

トルコでは、イスラーム思想家の中で群を抜いて影響力が大きく、多くの教団を生み、今でも支持者が多い存在です。

 

 

彼の教えについて知りたい方は、こんな本を参照してくださいね。

今では欧米でもスーフィーの思想が流行っていたりしますよね…

 

 

周囲にはルーミーの父親、他のスーフィーたちの棺も並んでいます。

 

 

 

奥には、ルーミーの遺品のコートやらが展示されているんですが…信じられない保存状態!!!びっくり13世紀ですよ?!

 

これより後の時代の石造りの宮殿がいくらでも石ころになってたりするのに…

 

 

預言者ムハムマド(saw)の聖遺物である聖髭も展示されていて、彼は体から薔薇の香りがする人物赤薔薇だったので、その香りを嗅げるようにガラスケースに小さな穴が開けられています。

 

中東で薔薇の香りが愛されるのは預言者を思い起こすため

 

 

この博物館では毎週木曜日?に教団の崇拝行為である旋回舞踊セマーが行われています…が、今回は週末なので見ませんでした。

 

 

 

この神との一体を求め、惑星の回転や天と地のつながりを表す旋回行為は、ルーミーの死後にはじまったようですが…。

 

旋回をする部屋は閉められていたので、覗き見👀写真。

 

 

 

私はトルコで何度か見たことがあり、日本では旋回舞踊団の東京公演に2回スタッフとして携わったことがあったりして、お腹いっぱい。ニヤリ

 

 

このルーミーに著しい影響を与えた師匠のスーフィー、シャムスッディン・タブリーズィーの霊廟もコンヤにあり、初めて行きました。

 

 

 

霊廟にモスクがあるというか、霊廟内にモスクがあるというか。

 

 

 

ルーミーはタブリーズィーに神の愛の体現を見て陶酔して師事し、タブリーズィーはルーミーの詩の才能を見出し、説教形式や生活習慣を完全に変え、ルーミーをルーミーたらしめた人物。

 

メヴラーナの像と、タブリーズィーの胸像

 

 

メヴラーナの詩って易しい言葉で普遍的なことを言っているからか(もちろんその根底には深い宗教的な要素が入っているのだけど)、トルコではあまり宗教的じゃない人からも愛され、尊敬されているのが面白いんです。

 

私がモスクの写真ばっかりインスタに挙げてると、「それじゃトルコがイスラムだけの国と思われるわえー?と嫌がるような旧ホストファミリーですら、ルーミーの本は読んだりしますし、コンヤに行くと伝えたら「いいね、メヴラーナを訪ねる旅か👍」と言うっていう。

 

そういう、唯一無二な存在なんですよねー。

 

 

そんなコンヤのお土産は、メヴラーナや旋回舞踊の踊り手(セマーゼン)、青い三角屋根のオブジェや、

 

 

メヴラーナ飴Mevlana Şekeriと呼ばれる、上白糖を固めたような、口に入れるとサラサラ崩れてくる白い飴が定番です。

 

最近はいろんなフレーバー、色のものが登場していますね…